
海外インターンシップでの目標の決め方を知りたい。
目標に関するフレームワークを知りたい。
こんな疑問にお答えします。
本記事では、海外インターンシップの目標の決め方、目標を振り返って成果につなげる方法について解説します。

先に筆者の経歴を紹介すると、2014年5月〜12月にベトナムで海外インターンシップを2社経験しています。1社目では、営業担当としてインターン生史上、売上成績No.1の結果を出しています。
以下のような人を想定して書いています。
- 海外インターンの目標設定をする方法を知りたい。
- 海外インターンに参加する目的はあるけど目標がない。
- そもそも、目的と目標の違いがわからない。
上にあてはまる人には有意義な記事になっていると思います。
この記事を読むと、目標設定の方法や、目的と目標の違いなどがわかります。
海外インターンの参加目的については、海外インターンシップの参加目的とは?で詳しく解説しています。
それではいきましょう。
もくじ
海外インターンシップの目標の決め方
そもそも、どうして目標設定をする必要があるのか、そして目標設定のための、今日から使えるフレームワークを2つ紹介しています。
なぜ、目標設定をする必要があるのか?
海外インターンでは参加するにあたって目標設定をしましょうとよく言われます。
しかし、立てろと言われて立てた目標が、機能することはほとんどありません。
なぜなら、とりあえず他人に見せるためにつくった目標だからです。

たしかに、目標って人に決めろって言われることが多い。
本気で達成できない目標を作っちゃうことがほとんどだなあ。
そもそも、目標ってなんなのでしょうか?目的とはどのように違うのでしょうか?
結論から言うと、
目標とは、目的に到達するためのチェックポイントのことです。
具体的に説明すると、「空腹を満たす」という目的に対して、「今から15分以内に吉野家で牛丼大盛り1つと味噌汁1杯を食す」というのが目標です。

僕は大盛りじゃお腹いっぱいにならないけどな。
特盛くらいは食べたいところだよ。
目的は抽象的ですが、目標は徹底的に具体的です。
誰から見ても達成されたことが分かるチェックポイントが目標になります。
空腹を満たせたかは他人は分かりませんが、牛丼大盛り1つと味噌汁1杯を食すというのは他人でもハッキリと分かりますよね?
簡単にいえば、これが目的と目標の違い、そして目標の立て方です。
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目標フレームワーク①:SMART(スマート)
では、具体的に目標設定をするために役立つフレームワークを紹介します。
ひとつ目のフレームワークはSMART(スマート)です。
SMART(スマート)は目標設定のキーポイントとなる指標の頭文字をとっています。
- S:Specific(具体的か?)
- M:Measurable(測定可能か?)
- A:Achievable(達成可能か?)
- R:Related(目的に結びつくか?)
- T:Time-bound(時間制約があるか?)
上記の頭文字をとってSMART(スマート)と呼ばれます。

なんかかっこいい名前のフレームワークだな。
どうやって使うの?
先ほどの「今から15分以内に吉野家で牛丼大盛り1つと味噌汁1杯を食す」という目標に当てはめてみましょう。
S:Specific(具体的か?)
吉野家→◎
牛丼大盛りと味噌汁を食す→◎
M:Measurable(測定可能か?)
今から15分以内→◎
牛丼大盛り1つと味噌汁1杯→◎
A:Achievable(達成可能か?)
徒歩5分圏内に吉野家があり空いている場合→◎
R:Related(目的に結びつくか?)
「空腹を満たす」を達成できそう→◎
T:Time-bound(時間制約があるか?)
今から15分以内→◎
ということで、「今から15分以内に吉野家で牛丼大盛り1つと味噌汁1杯を食す」という目標は、「空腹を満たす」という目的に対して、SMARTに設定されています。
目標設定で大切なことは、先に目的を設定して、目的にたどり着く手段を細切れにすることです。
[box class="box29" title="Point"]
[list class="list-raw"]
- 目標はSMART(スマート)に立てる。
- 目的設定をした後に目標設定を行う。
[/list]
[/box]
目標フレームワーク②:GAP(ギャップ)分析
ふたつ目のフレームワークはGAP(ギャップ)分析です。
GAP(ギャップ)分析とは、理想と現実のGAP(差分)を課題と捉え、その課題をクリアするための手段を目標に落とし込む方法です。
ここでいう、「理想」=「目的達成された姿」です。
下の図のようなイメージですね。
先ほどと同様の例をGAP(ギャップ)分析にあてはめてみます。
「理想」=「空腹が満ちている状態」
「現状」=「空腹な状態」
「GAP」=「何か食べものを摂取する」
こんな感じです。

シンプルでわかりやすいね。
GAPって色んな埋め方があるんじゃない?
GAPはひとつではなく、たくさんの種類があります。
例えば、「飲み物を摂取する」というのもひとつの選択肢です。
このように、「理想」を達成するための課題をたくさん出してみることが大切です。
SMART(スマート)よりも、柔軟な目標設定をすることができます。
[box class="box29" title="Point"]
[list class="list-raw"]
- GAP分析は理想と現状の差分を利用する。
- SMART(スマート)よりも柔軟な目標設定ができる。
[/list]
[/box]
目標を振り返り、次に活かす方法
目標は、立てて終わりでは意味がありません。
ここからは目標の振り返り方法をご紹介します。
なぜ、目標は振り返りをする必要があるのか?
普段、何気なく生活していると、意識して目標を立てることはあまりありませんよね。
上で紹介した、SMART(スマート)やGAP(ギャップ)分析を使うと、正直、目標設定するだけでけっこう疲れます。

5つの指標を考えながら目標たてるのは結構しんどいね。
ただし、目標設定が活きてくるのはアクションを起こした後です。
そもそも、なぜSMART(スマート)のような目標の立て方をするのかというと、他人からみても達成されたかハッキリ分かるようにするためでした。
最初から、あとで振り返りしやすいように作られたフレームワークなんです。

そういうことだったのか。
よーし、振り返りもがんばるぞ。
目標が達成されていれば、新しい目標設定や目的設定に移行することができます。
反対に、目標が達成されていなければ、目標設定を見直したり、やり方を見直すことで行動を改善できます。
[box class="box29" title="Point"]
[list class="list-raw"]
- 目標は振り返りの時に使いやすく立てる。
- 目標の役割はアクション後の振り返りにあり。
[/list]
[/box]
目標振り返りフレームワーク:KPT(ケーピーティー)
目標を振り返る際におすすめしたいフレームワークが、KPT(ケーピーティー)です。
KPT(ケーピーティー)は以下の頭文字をとったフレームワークです。
- K:Keep(よかったこと、続けるべきこと)
- P:Problem(悪かったこと、抱えている問題)
- T:Try(次にトライしたいこと)
元々は、情報工学者のアリステア・コックバーン氏が提唱した振り返り方法です。
例えば、先ほどの事例の結果として、「20分かけて、吉野家で牛丼大盛り1つと味噌汁1杯を食べることができた」という事実があったとします。
KPTにあてはめると次のようになります。
K:Keep(よかったこと、続けるべきこと)
吉野家で牛丼大盛り1つと味噌汁1杯を食べること。
P:Problem(悪かったこと、抱えている問題)
15分の目標に対して20分かかったこと。
→目標設定が悪かった or やり方が悪かった
T:Try(次にトライしたいこと)
・次回は5分はやく出発することにする。
・満腹になりすぎたので牛丼は並盛りに変更する。
こんな感じです。
もともと、SMART(スマート)な目標設定ができていると、KPTで振り返りやすいです。
海外インターン中もSMART(スマート)な目標設定をして、こまめにKPTで振り返りましょう。
大体、1週間ごとに振り返りをすると、改善しやすいと思います。
[box class="box29" title="Point"]
[list class="list-raw"]
- KPTを正しく行うには目標設定をしている必要がある。
- KPTは1週間に1回ほど見直しに使う。
[/list]
[/box]
今回は以上です。
目標設定の達人になって充実した海外インターン生活を送りましょう。
ではでは。
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