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『ジョジョの奇妙な冒険』から学ぶ、人生というストーリーの進め方

2019年5月6日

ジョジョ黄金の風

「他人と比べてしまい、自分に自信が持てない。」

こんなお悩みを解決します。

今回は『ジョジョの奇妙な冒険』の作者、荒木飛呂彦先生の著書『荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)』から学べる”キャラクター作り”の手法を参考にして、お悩みにお答えします。

荒木先生のプロフィール

荒木飛呂彦氏

1960年6月7日、宮城県仙台市生まれ。双子座、B型。
1980年、『武装ポーカー』でデビュー。
1987年1・2合併号から「週刊少年ジャンプ」で連載がスタートした『ジョジョの奇妙な冒険』は読者からの絶大な支持を獲得し、2017年に誕生30周年を迎えた。

2003年にパリで個展を開催。フランス・ルーヴル美術館が2005年から展開する「バンド・デシネ プロジェクト」に参加し、2009年にはルーヴル美術館でのテーマ企画展「小さなデッサン展―漫画の世界でルーヴルを―」に、フルカラー作品『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』の原画が展示された。
2012年には、7月に仙台、10月に六本木で自身初となる本格的な原画展「ジョジョ展」を開催。

2014年に、平成25年度(第17回)文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を『ジョジョリオン』が受賞。
出典:荒木飛呂彦原画展-冒険の波紋 -

漫画家”荒木先生”から学ぶ「動機づけ」

荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)

荒木先生が漫画を執筆する際には漫画四大構造というものがあるそうです。

漫画四大構造

①テーマ
②キャラクター
③ストーリー
④世界観

上記の四大構造のうち、②キャラクターで主人公のキャラ設計をする際に、一番大切にしていることは主人公が活動を行う動機づけとのこと。

例えば、主人公が強くなりたいときに、「なんのために強くなりたいのか?」「強くなって何をしたいの?」ということを徹底的に考えると荒木先生はおっしゃっています。

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動機づけには”目的”と”背景”が必要。
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『ジョジョの奇妙な冒険』でも、主人公のジョジョは宿敵を倒すための大義を背負っています。

『ジョジョの奇妙な冒険 第5部 黄金の風』の主人公、ジョルノ・ジョバーナは幼少時にいじめにあっていた際に、マフィアが彼を助け、一人の人間として接してくれたことから「人を信じること」を学び、生きる目的を見いだして「ギャングスター」を目指すこととなります。

「真実に向かおうとする意志」を持ちつづけたジョルノたちが「不都合な過程を取り除き、結果だけに執着」するボス”ディアボロ”に完全勝利をするという意味が込められた最高傑作なのです。

ジョルノ・ジョバーナの動機づけ

ジョルノ・ジョバーナ

①幼少期:不遇な環境(虐待・いじめ)
②転機:マフィアによる救出→生きる目的を見いだす
③青年期:ギャング組織パッショーネを倒し、自らがボスとなることで麻薬取引を廃止するため、ブチャラティと仲間になり物語が始まる。

ジョルノの行動する動機はとても明快でわかりやすいですね。

目的

ギャングスターになる

背景

幼少期のいじめを救ってくれたマフィアに憧れた

なんのためにギャングスターになりたいのか?ギャングスターになって何をしたいのか?

憧れの存在になるため。街の麻薬を断絶する。

このストーリーを聞くだけで、ジョルノが自分の人生を変えてくれたマフィアの存在のおかげで、人生の目的が見つかり、だから今ジョルノはギャングスターになるために頑張っているんだ。

こいつなら応援してもいいかな?」という気分にさせてくれるのだと思います。

自分の人生にも動機づけとストーリーを

私たち一人一人の人生にもそれぞれのストーリーが存在しています。70億人が70億人ともにオリジナルな物語を紡いで生きているのです。

漫画の世界では、好きなキャラ作りをすることができますが、私たちは生まれた時点で、この身体から他の身体へと変更することはできません。持って生まれた個性は不可逆的で、唯一性を一生持ち続けることになるのです。

「他の人のようになりたい、自分のここを変えたい」と思って生きるひとが大半でしょう。僕も自分の嫌なところはたくさんあるし、こんな風になりたいなと思う理想像もあります。

ですが、ジョジョの奇妙な冒険を見ていて思うことは、登場人物の全員がジョルノだったら、何もおもしろくないのです。ジョルノにもできないことはあるし、他の仲間といるからあの奇妙な物語が進んでいくのです。

他の誰かじゃない、私の人生を生きよう

きっと私たちの人生もそんなもので、他の誰かじゃない、自分という固有性をそれぞれが持って生きているからこそ、毎日なにか新しいことが起こるはずです。

自分自身の人生を振り返り、自分で人生に動機づけとストーリーづくりをできると考えると、こんなに楽しいことはないはずです。たとえ今がどんな苦境だとしても、人生という奇妙な冒険における敵(または自分)とのバトルなのかもしれません。

生きていれば、必ずいいことも悪いことも起こります。自分の努力とは全く関係なく、好きな人がこの世を去ったり、親しい人が離れたり、実は近くに愛する人がいたり、突然海外で生活することになったり。

人生という物語を進めるために重要なことは、あなたが何役であるか?何が好きでどんな人間なのか?を自覚することです。

ジョルノがギャングスターになりたいと思い、自覚していなければ、ブチャラティと出会っても何も生まれなかったでしょう。

ジョルノとブチャラティの邂逅
ジョルノとブチャラティの邂逅

ジョルノ『僕はあんたのボスを倒してこの町を乗っ取るつもりでいる』
ブチャラティ『何だってッ!!』
ジョルノ『子供に麻薬を流すようなギャングを消し去るには、自らギャングにならなくっちゃあいけないって事さ。僕は“ギャング・スター”になります!』
ブチャラティ『お前の気高き“覚悟”と…黄金のような“夢”に賭けよう、ジョルノ・ジョバーナ』
出典:ジョジョの奇妙な冒険 48

あなた(私)の「何かに向かおうとする意志」から物語が始まる

視点を変えれば、どの登場人物でも主人公の物語になるということです。

大切なのは、誰もがジョジョ(主人公)になる必要はないということです。

ブチャラティ・ミスタ・ナランチャ・アバッキオ・フーゴ・ディアボロなどの人物たちも、それぞれの物語を生きているのです。

みんながみんな、ジョジョのような、いわゆる少年マンガの主人公のような生き方を志すからこそ、挫折を感じたりするのではないでしょうか。

人には自分に合った生き方があるはずです。

自分の特性を理解して、特性を活かせるような人生を歩んでいくことを僕はおすすめします。

ジョジョの奇妙な冒険 第5部(30〜39巻)セット (ジョジョの奇妙な冒険) (集英社文庫(コミック版))

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