疑問くんNordPassでパスワード管理しようか検討中です!
実際に使ってみた評判とか口コミを教えて!!
NordPassは、VPNで有名なNord Security社が開発したパスワード管理ツールです。
最新の暗号化技術「XChaCha20」とゼロ知識アーキテクチャで、あなたのパスワードを強固に守ります。


しかし、「本当に安全なの?」「評判はどうなの?」「他のツールと何が違うの?」といった疑問をお持ちの方も多いでしょう。
本記事では、NordPassの実際の評判や口コミ、安全性、メリット・デメリット、料金プラン、競合との比較まで、徹底的に解説します。
- NordPassのリアルな評判・口コミ
- セキュリティの安全性と技術的な強み
- メリット・デメリットの詳細
- 料金プランと他社比較
- 実際の使い方と始め方
記事を読めば、NordPassがあなたに合うかどうかが明確に判断できますよ。
NordPassとは?基本情報と特徴


NordPassは、Nord Security社が開発したパスワード管理ツールです。
Nord Security社は、世界的に有名なVPNサービス「NordVPN」を提供している企業として知られています。
パスワード管理ツールとは、複数のウェブサイトやアプリのログイン情報を一元管理できるソフトウェアのこと。
NordPassを使えば、数百個のパスワードを覚える必要はなく、1つのマスターパスワードだけで全てのアカウントにアクセスできます。
- パスワードの安全な保存と自動入力
- 強力なパスワードの自動生成
- クレジットカード情報の暗号化保存
- セキュアメモの保管
- 複数デバイス間での自動同期
- パスワードの安全性チェック
- 情報漏洩スキャナー(有料プラン)
- デスクトップ:Windows、macOS、Linux
- モバイル:iOS、Android
- ブラウザ拡張機能:Google Chrome、Mozilla Firefox、Microsoft Edge、Opera、Safari、Brave
- Webアクセス:ブラウザから直接アクセス可能
NordPassの最大の特徴は、最新の暗号化技術「XChaCha20」を採用している点です。
業界標準のAES-256と比較して、より高速かつ同等以上のセキュリティを実現しています。
また、「ゼロ知識アーキテクチャ」を採用しているため、あなたのパスワードは運営会社であるNord Security社ですら見ることができません。完全なプライバシー保護が保証されています。
NordPassは個人向けだけでなく、ビジネス向けやファミリー向けのプランも提供しており、用途に応じた柔軟な選択が可能です。
NordPassの評判・口コミを徹底調査


NordPassを実際に使っているユーザーの評判はどうなのでしょうか。
X(旧Twitter)、Reddit、App Store、Google Playなどから、リアルな口コミを集めて分析しました。
結論から言うと、NordPassの評判は総じて良好です。
特に、セキュリティ面への信頼と使いやすさに関する高評価が目立ちます。
一方で、無料プランの制限やブラウザ拡張機能の動作に関する指摘も見られました。



実際のユーザーの声を、良い評判と悪い評判に分けて詳しく見ていきましょう。
①:良い評判・口コミ
NordPassに対する良い評判は、主に以下の4点に集中しています。
セキュリティ面での高評価
「NordVPNを使っていて信頼できる会社だから、NordPassも安心して使える」という声が多数見られました。
Nord Security社のブランド力が、ユーザーの信頼獲得に大きく貢献しています。
XChaCha20暗号化や、ゼロ知識アーキテクチャといった技術的な安全性を評価する声も目立ちます。
シンプルで直感的なUI
「初めてパスワード管理ツールを使ったけど、迷わず使えた」「インターフェースがシンプルで分かりやすい」といった初心者からの評価が高くなっています。
複雑な設定が不要で、インストール後すぐに使い始められる点が好評です。
パスワード管理ツールを初めて使う方にとって、学習コストが低いことは大きなメリットとなっています。
サポートの対応が早い
「問い合わせに対して数時間で返信が来た」「ライブチャットですぐに解決できた」といったサポート体制への評価も見られました。
24時間365日対応のカスタマーサポートは、無料プランでも利用できる点が高く評価されています。
トラブル時に迅速なサポートを受けられる安心感は重要です。
NordVPNとのセット購入がお得
「NordVPNとセットで購入したらかなり割引になった」という声も多数ありました。
既にNordVPNを使っているユーザーが、追加でNordPassを導入するケースが目立ちます。
実際のユーザーの声をいくつかご紹介します
- 「2年間使っていますが、とても良いです!セキュリティ面で安心できる」
- 「UIがシンプルで使いやすい。パスワード管理ツール初心者におすすめ」
- 「NordVPNを使っていたので、自然な流れでNordPassも導入。統一感があって良い」
②:悪い評判・口コミ
一方で、改善を望む声や不満点も存在します。
公平な判断のため、悪い評判もしっかり見ていきましょう。
無料プランの1デバイス制限
最も多く見られた不満は、無料プランで同時にログインできるデバイスが1台に制限されている点です。
「PCとスマホで使いたいのに、無料プランだと切り替えが面倒」「結局有料プランに移行するしかなかった」といった声が目立ちます。
競合のBitwardenが無料プランでも無制限のデバイス同期を提供していることと比較され、不満を感じるユーザーが一定数います。
ブラウザ拡張機能の動作が遅い場合がある
「ブラウザ拡張機能の動作が遅く感じる」「自動入力が機能しないことがある」といった指摘も見られました。
ただし、環境に依存する可能性が高く、すべてのユーザーが同じ問題を経験しているわけではありません。
使用しているブラウザやデバイスのスペックによって差が出ている可能性があります。
マスターパスワード変更時の手間
「マスターパスワードを変更すると、全デバイスでリカバリーコードを使って復元する必要があり面倒」という声もありました。
セキュリティを重視した設計のため、マスターパスワード変更時には厳格な手順が必要になります。
手間はかかりますが、安全性とのトレードオフと言えるでしょう。
一部機能の不足
「パスワードの整理機能がもう少し充実していればいいのに」「高度なフィルタリングができない」といった、機能面での要望も見られました。
シンプルさを重視した設計のため、高度な整理機能を求めるヘビーユーザーには物足りなく感じる部分があるようです。
実際のユーザーの声
- 「無料プランは試用版と考えた方がいい。本格的に使うなら有料プラン必須」
- 「ブラウザ拡張機能が時々動作が遅い。改善を期待したい」
- 「マスターパスワード変更時の手順がもう少し簡単になればいいのに」
③:評判から分かる向いている人・向いていない人
ユーザーの評判を総合すると、NordPassに向いている人と向いていない人が見えてきます。
- セキュリティを最優先したい人:最新の暗号化技術と厳格なセキュリティ体制を求める方
- パスワード管理ツール初心者:シンプルで直感的なUIを求める方
- コストパフォーマンスを重視する人:手頃な価格で高機能を求める方
- 複数デバイスで使いたい人:PC、スマホ、タブレットなど複数端末での利用を考えている方(有料プラン)
- 既にNordVPNを使っている人:セット購入でお得になるため、統一したセキュリティ環境を構築したい方
- 完全無料で複数デバイス利用したい人:無料プランは1デバイスのみのため、Bitwardenなど他のツールが適している
- 高度なパスワード整理機能が必要な人:複雑なタグ付けやフィルタリングを求める方は1Passwordの方が適している
- オフライン専用で使いたい人:基本的にインターネット接続を前提とした設計
- 既に他のツールで満足している人:わざわざ乗り換えるほどの劇的な差はない可能性がある
評判を総合すると、NordPassはセキュリティと使いやすさのバランスが取れた優れたパスワード管理ツールと言えます。
特に、初心者から中級者にとって、最適な選択肢の一つでしょう。
NordPassの安全性を徹底検証


パスワード管理ツールを選ぶ上で、最も重要なのは安全性です。どれだけ便利でも、セキュリティに問題があれば全てのアカウントが危険にさらされます。
NordPassは、業界トップクラスのセキュリティ技術を採用しています。
NordPassがどのような技術でパスワードを守っているのか、詳しく見ていきましょう。
「XChaCha20暗号化」の強みとは?
NordPassは、「XChaCha20」という最新の暗号化アルゴリズムを採用しています。
XChaCha20とは、Googleやクラウドフレアなどの大手IT企業も採用している次世代の暗号化技術です。
多くのパスワード管理ツールが使用するAES-256と同等以上のセキュリティ強度を持ちながら、より高速な処理が可能になっています。
- 高速処理:AES-256よりも処理速度が速く、デバイスへの負荷が少ない
- 強固なセキュリティ:事実上解読不可能なレベルの暗号強度
- モバイル最適化:スマートフォンなどのモバイルデバイスでも効率的に動作
- 最新技術:近年開発された新しいアルゴリズムで、将来性が高い
AES-256は軍事レベルの暗号化として知られており、現在でも非常に安全です。
しかしXChaCha20は、同等の安全性を保ちながら、より効率的な処理を実現しています。
NordPassがXChaCha20を選んだ理由は、セキュリティとパフォーマンスの両立を追求したためです。強固な暗号化を維持しつつ、アプリの動作速度を犠牲にしない設計になっています。
暗号化の解読には、現在のスーパーコンピュータを使っても数百万年以上かかると言われています。実質的に解読は不可能であり、あなたのパスワードは安全に守られます。
ゼロ知識アーキテクチャで完全なプライバシー保護
NordPassは「ゼロ知識アーキテクチャ」を採用しています。
ゼロ知識アーキテクチャとは、サービス提供者(Nord Security社)であっても、ユーザーのデータ内容を一切知ることができない仕組みです。
運営会社の従業員ですら、あなたのパスワードを見ることはできません。
1. デバイス上での暗号化:パスワードを保存する際、あなたのPC やスマートフォン上で暗号化が行われます。暗号化の鍵はマスターパスワードから生成され、あなただけが知っている情報です。
2. 暗号化されたままサーバーへ送信:暗号化されたデータがNordPassのサーバーに送信されます。サーバーに届く時点で、既に暗号化された状態です。
3. デバイス上でのみ復号:データを見る際は、サーバーから暗号化されたデータをダウンロードし、あなたのデバイス上で復号されます。復号の鍵はマスターパスワードから生成されるため、サーバー側では復号できません。
万が一、NordPassのサーバーが攻撃を受けたとしても、保存されているのは暗号化されたデータのみです。
攻撃者が入手できるのは意味不明な文字列だけで、実際のパスワードを知ることはできません。
ゼロ知識アーキテクチャは、プライバシー保護の最高水準です。
あなたのパスワードは、文字通りあなただけが知っている状態を維持できます。
第三者機関によるセキュリティ監査をクリア
NordPassは、独立した第三者機関によるセキュリティ監査を受けています。
自社で「安全です」と主張するだけでなく、外部の専門家による客観的な評価を受けている点が重要です。
透明性を重視し、セキュリティへの真摯な姿勢を示しています。
Cure53による監査
ドイツの著名なサイバーセキュリティ企業「Cure53」が、NordPassの包括的なセキュリティ監査を実施しました。
監査では以下の項目がチェックされました。
- 暗号化の実装方法
- アプリケーションのソースコード
- インフラストラクチャの安全性
- データ保護の仕組み
- 脆弱性の有無
結果として、NordPassは厳格な監査をクリアし、セキュリティ面での問題は発見されませんでした。
Cure53は、世界中の大手企業のセキュリティ監査を手がける信頼性の高い機関です。
SOC 2 Type 2認証
NordPassは、SOC 2 Type 2という国際的なセキュリティ基準の認証も取得しています。
SOC 2 Type 2認証とは、組織のセキュリティ管理体制が一定期間にわたって適切に機能していることを証明する認証です。
技術面だけでなく、社内のセキュリティポリシーや運用体制も含めて評価されます。
定期的な監査を受けることで、継続的なセキュリティ改善に取り組んでいる姿勢が伺えます。セキュリティは一度対策すれば終わりではなく、常に進化し続ける必要があります。
2要素認証(MFA)と生体認証対応
NordPassは、2要素認証(Multi-Factor Authentication、MFA)に対応しています。
2要素認証とは、パスワードに加えてもう1つの認証要素を要求する仕組みです。万が一マスターパスワードが漏洩しても、第三者によるアクセスを防ぐことができます。
認証アプリ:Google Authenticator、Microsoft Authenticator、Authyなどのアプリを使用します。アプリに表示される6桁の数字を入力することで認証します。30秒ごとに数字が変わるため、セキュリティが高くなっています。
セキュリティキー:YubiKeyなどの物理的なUSBキーを使用します。ログイン時にキーをPCに接続し、ボタンを押すことで認証完了です。物理的なキーを持っていない限りログインできないため、最も安全な方法と言えます。
バックアップコード:認証アプリやセキュリティキーが使えない緊急時のために、事前に発行される使い切りのコードです。印刷して安全な場所に保管しておくことをおすすめします。
NordPassのモバイルアプリやデスクトップアプリでは、生体認証にも対応しています。
- 指紋認証(Touch ID):スマートフォンやノートPCの指紋センサーを使用
- 顔認証(Face ID):iPhoneやiPadのFace ID機能を使用
- Windows Hello:Windows搭載PCの顔認証や指紋認証を使用
生体認証を設定すれば、マスターパスワードを毎回入力する手間が省けます。
セキュリティを維持しながら、利便性も向上させることができます。
2要素認証と生体認証を組み合わせることで、NordPassのセキュリティは最高レベルに達します。初期設定時に必ず有効化しておくことを強くおすすめします。
NordPassのメリット9つ


NordPassには、他のパスワード管理ツールと比較して優れている点が数多くあります。実際に使って感じたメリットを9つご紹介します。
①最新の暗号化技術で圧倒的なセキュリティ
NordPassの最大のメリットは、XChaCha20という最新の暗号化技術を採用している点です。
多くの競合ツールがAES-256を使用している中、NordPassは次世代の暗号化アルゴリズムを選択しました。同等以上のセキュリティレベルを保ちながら、より高速な処理を実現しています。
エンドツーエンド暗号化により、データの送信中も保存時も常に暗号化された状態を維持します。通信経路上での盗聴リスクもありません。
セキュリティを最優先に考える方にとって、NordPassは理想的な選択肢と言えます。
②ゼロ知識アーキテクチャで誰にも見られない
ゼロ知識アーキテクチャの採用により、完全なプライバシー保護が実現されています。
運営会社であるNord Security社の従業員でさえ、あなたのパスワードを見ることはできません。政府機関からの要請があったとしても、提供できるデータは暗号化された意味不明な文字列のみです。
万が一サーバーが攻撃を受けても、攻撃者が入手できるのは暗号化されたデータだけ。実際のパスワードが漏洩する心配はありません。
プライバシーを重視する方にとって、大きな安心材料となります。
③独立監査をクリアした信頼性
第三者機関による厳格なセキュリティ監査をクリアしている点も、大きなメリットです。
Cure53という世界的に信頼されているセキュリティ企業が、NordPassの暗号化実装やソースコードを徹底的に調査しました。また、SOC 2 Type 2認証も取得しており、組織全体のセキュリティ管理体制が適切に機能していることが証明されています。
自社で安全性を主張するだけでなく、外部の専門家による客観的な評価を受けている点が信頼性を高めています。
透明性の高いセキュリティ体制は、ユーザーにとって安心して利用できる根拠となります。
④2要素認証でアカウント保護を強化
2要素認証(MFA)への対応は、セキュリティをさらに高める重要な機能です。
認証アプリ、物理的なセキュリティキー、バックアップコードなど、複数の認証方法から選択できます。
特にYubiKeyなどのハードウェアキーに対応している点は、最高レベルのセキュリティを求める方にとって魅力的です。
設定も非常に簡単で、数分で完了します。マスターパスワードが万が一漏洩しても、2要素認証があれば不正アクセスを防げます。
セキュリティ意識の高いユーザーにとって、必須の機能と言えるでしょう。
⑤24時間365日の日本語サポート
無料プランを含む全ユーザーが、24時間365日のカスタマーサポートを利用できます。
ライブチャットとメールでの問い合わせに対応しており、トラブル時に迅速なサポートを受けられます。日本語にも対応しているため、英語が苦手な方でも安心です。
パスワード管理ツールは日常的に使用するものなので、いつでもサポートを受けられる体制は重要です。ログインできなくなった際の緊急対応も、24時間体制なら安心して任せられます。
競合ツールの中には、無料プランでサポートが制限されているものもあります。NordPassは全プランで同じサポートを受けられる点が優れています。
⑥メールマスキングでプライバシー保護
メールマスキング機能は、有料プランで利用できる便利な機能です。
新しいサービスに登録する際、本当のメールアドレスの代わりにNordPassが生成したエイリアス(別名)メールアドレスを使用できます。エイリアス宛に届いたメールは、自動的にあなたの本当の受信箱に転送されます。
メールアドレスの流出を防ぎ、スパムメールのリスクを大幅に減らせます。不要になったサービスからのメールは、エイリアスの転送を停止するだけで簡単にブロックできます。
プライバシー保護とメールボックスの整理、両方のメリットを得られる優れた機能です。
⑦マスターパスワードのリカバリー機能
NordPassには、マスターパスワードを忘れた際の救済措置があります。
多くのパスワード管理ツールでは、マスターパスワードを忘れると保管庫に永久にアクセスできなくなります。ゼロ知識アーキテクチャの性質上、運営会社もパスワードをリセットできないためです。
しかし、NordPassは、アカウント作成時に「リカバリーコード」を発行します。リカバリーコードを安全な場所に保管しておけば、マスターパスワードを忘れてもアカウントを復旧できます。
初めてパスワード管理ツールを使う方にとって、万が一の保険があることは大きな安心材料となります。
⑧パスキー対応で次世代ログイン
NordPassは、パスキー(Passkeys)に対応しています。
パスキーとは、パスワードに代わる新しいログイン方式です。生体認証やPINコードを使用し、パスワードを入力する必要がありません。フィッシング詐欺に強く、より安全なログイン方法として注目されています。
GoogleやAppleなど大手企業がパスキーの採用を進めており、今後主流になっていく可能性が高い技術です。NordPassはパスキーの保存と管理に対応しているため、将来を見据えた選択と言えます。
セキュリティと利便性を両立した次世代のログイン体験を、いち早く利用できます。
⑨シンプルで使いやすいUI
NordPassのインターフェースは、非常にシンプルで直感的です。
パスワード管理ツールを初めて使う方でも、迷うことなく操作できるように設計されています。複雑な設定は不要で、インストール後すぐに使い始められます。
左側のメニューから「パスワード」「クレジットカード」「セキュアメモ」などを選択し、必要な情報にすぐアクセスできます。検索機能も優れており、大量のパスワードの中から目的の情報を素早く見つけられます。
競合ツールの中には機能が豊富すぎて使いこなすのが難しいものもあります。NordPassは必要十分な機能に絞り、使いやすさを優先した設計になっています。
学習コストが低く、誰でもすぐに使いこなせる点は大きなメリットです。
NordPassのデメリット5つ


NordPassには多くのメリットがありますが、一方でデメリットや改善を望む点も存在します。公平な判断をしていただくため、正直にデメリットもお伝えします。
①無料プランは1台のデバイスに制限
NordPassの無料プランにおける最大のデメリットは、同時にログインできるデバイスが1台に制限されている点です。
現代では、PC、スマートフォン、タブレットなど複数のデバイスを使い分けるのが一般的です。しかし無料プランでは、デバイスを切り替えるたびにログアウトとログインを繰り返す必要があります。
例えば、PCで作業中にスマートフォンでパスワードを確認したい場合、PCでログアウトしてスマートフォンでログインし直さなければなりません。非常に手間がかかり、実用性が低くなっています。
競合のBitwardenは、無料プランでも無制限のデバイス同期を提供しています。比較すると、NordPassの無料プランの制限は厳しいと言わざるを得ません。
無料プランは「お試し版」と考え、複数デバイスで本格的に使用するなら有料プランへの移行が必要です。
②パスワードフィルタリング機能が少ない
NordPassは、大量のパスワードを細かく整理するための高度な機能がやや不足しています。
基本的なフォルダ分けには対応していますが、複数のタグを付けて複雑な条件で絞り込むといった高度な整理は難しくなっています。
保存しているパスワードが数十件程度なら問題ありませんが、数百件を超えると目的の情報を探すのに時間がかかる場合があります。
1Passwordなどの競合ツールは、より柔軟なタグ付けやフィルタリング機能を提供しています。ヘビーユーザーにとって、NordPassの整理機能は物足りなく感じるかもしれません。
ただし、シンプルさを重視した設計とも言えます。必要最小限の機能に絞ることで、初心者でも使いやすいインターフェースを実現しています。
③ブラウザ拡張機能の動作が遅い場合がある
一部のユーザーから、ブラウザ拡張機能の動作が遅いという指摘があります。
自動入力が機能するまでに数秒かかったり、拡張機能のポップアップ表示に時間がかかったりするケースが報告されています。ただし、すべてのユーザーが同じ問題を経験しているわけではありません。
動作速度は、使用しているブラウザの種類、PCのスペック、インターネット接続速度などの環境に依存する可能性が高くなっています。比較的新しいデバイスであれば、問題なく動作することがほとんどです。
NordPassは定期的にアップデートを行い、パフォーマンス改善に取り組んでいます。今後さらなる最適化が期待できるでしょう。
④マスターパスワード変更が手間
マスターパスワードを変更する際の手順が、やや煩雑です。
マスターパスワードを変更すると、すべてのデバイスで再認証が必要になります。さらに、リカバリーコードを使用してアカウントを復元する手順を踏む必要があります。
セキュリティを重視した設計のため、厳格な手順が求められるのは理解できます。しかし、頻繁にマスターパスワードを変更したい方にとっては、手間に感じられるかもしれません。
ただし、マスターパスワードは頻繁に変更するものではありません。一度強力なパスワードを設定すれば、基本的に変更する必要はないと考えられます。
セキュリティと利便性のトレードオフとして、受け入れるべき仕様と言えるでしょう。
⑤オフライン利用時の制限
NordPassは基本的にインターネット接続を前提とした設計になっています。
オフライン状態でも、既に同期されているパスワードの閲覧やコピーは可能です。しかし、新しいパスワードの追加や既存パスワードの編集を行った場合、インターネットに接続するまで他のデバイスに同期されません。
完全にオフライン環境で使用したい方や、インターネット接続が不安定な環境で作業することが多い方には、やや不便に感じられる可能性があります。
ただし、現代ではほとんどの場面でインターネット接続が利用できます。実際に困るケースは限られているでしょう。
オフライン専用のパスワード管理を求める方は、KeePassなどローカル型のツールを検討した方が良いかもしれません。
NordPassの料金プラン徹底比較


NordPassは、無料プランと有料プランを提供しています。2025年現在の最新料金情報をもとに、各プランの詳細を見ていきましょう。
料金プランを選ぶ際は、必要な機能と予算のバランスを考えることが重要です。使用するデバイス数や必要な機能によって、最適なプランは変わってきます。
無料プラン(Free)
NordPassの無料プランは、基本的なパスワード管理機能を無料で利用できます。
無料プランの主な機能
- パスワードの無制限保存
- クレジットカード情報の無制限保存
- セキュアメモの無制限保存
- 自動保存と自動入力
- パスワード生成ツール
- XChaCha20暗号化
- ゼロ知識アーキテクチャ
- 生体認証対応
- 2要素認証(MFA)
- 24時間365日のカスタマーサポート
無料プランの制限事項
- 同時にログインできるデバイスは1台のみ
- 情報漏洩スキャナーは利用不可
- パスワードヘルスチェックは利用不可
- メールマスキング機能は利用不可
- 緊急アクセス機能は利用不可
無料プランがおすすめな人
パスワード管理ツールを初めて試したい方や、1台のデバイスでのみ使用する方に適しています。NordPassの基本的な使い心地を確認したい場合、まず無料プランから始めるのが良いでしょう。
ただし、実用性を考えると複数デバイスでの利用が前提となるため、無料プランは「お試し版」として考えるべきです。
プレミアムプラン(Premium)
プレミアムプランは、NordPassのすべての機能を利用できる個人向けプランです。
料金
- 2年プラン:月額120円(68%割引、最初の2年間で3,240円)
- 1年プラン:月額170円(55%割引、初年度2,550円)
※料金は為替レートにより変動する場合があります。
プレミアムプランで追加される機能
- 複数デバイスでの同時ログイン:最大6台のデバイスでログイン状態を維持可能
- 情報漏洩スキャナー:あなたのメールアドレスや個人情報が流出していないかチェック
- パスワードヘルス:脆弱なパスワード、古いパスワード、再利用されたパスワードを検出
- メールマスキング:エイリアスメールアドレスを生成してプライバシーを保護
- 緊急アクセス:信頼できる人に緊急時のアクセス権を付与
- 安全なパスワード共有:暗号化されたままパスワードを共有
プレミアムプランがおすすめな人
複数のデバイスを使用する方、セキュリティを最優先したい方、メールマスキングなど高度な機能を活用したい方に最適です。
月額120円(2年プラン)という価格は、他の主要パスワード管理ツールと比較しても非常にリーズナブルです。コストパフォーマンスに優れたプランと言えます。
ファミリープラン(Family)
ファミリープランは、家族や親しい人とNordPassを共有できるプランです。
料金と対象人数
- 最大6人まで利用可能
- 各ユーザーが独立したプレミアムアカウントを持つ
- 料金は地域により異なるため、公式サイトで確認が必要
ファミリープランの特徴
- 各メンバーが個別の保管庫を持つ
- プライバシーは完全に保護される
- プレミアムプランのすべての機能を利用可能
- 管理者が招待や削除を行える
ファミリープランがおすすめな人
家族全員でパスワード管理ツールを使いたい方や、個別にプレミアムプランを契約するよりコストを抑えたい方に適しています。
6人でシェアすれば、1人あたりのコストを大幅に削減できます。家族のセキュリティを一括で向上させたい場合に最適なプランです。
他社との料金比較表
主要なパスワード管理ツールとNordPassの料金を比較してみましょう。
| サービス名 | 無料プラン | 個人プラン(年払い) | ファミリープラン | 主な特徴 |
|---|---|---|---|---|
| NordPass | あり(1デバイス) | 月額120円〜 | 最大6人 | XChaCha20暗号化、メールマスキング |
| 1Password | なし(14日間試用) | 月額2.99ドル | 月額4.99ドル(5人) | 共有ボルト、トラベルモード |
| Bitwarden | あり(無制限) | 月額10ドル | 月額40ドル(6人) | オープンソース、無料プラン充実 |
| LastPass | あり(1種類のデバイス) | 月額3ドル | 月額4ドル(6人) | 老舗サービス、緊急アクセス |
| Dashlane | あり(50パスワード) | 月額4.99ドル | 月額7.49ドル(10人) | VPN付き、ダークウェブ監視 |
コストパフォーマンス:NordPassは主要ツールの中で最も手頃な価格設定です。特に2年プランの月額120円は非常にリーズナブルで、高品質なサービスを低価格で利用できます。
無料プランの充実度:完全無料で複数デバイス利用を求めるなら、Bitwardenが最も優れています。NordPassの無料プランは1デバイス制限があるため、お試し用と考えるべきです。
機能と価格のバランス:NordPassは最新の暗号化技術、充実したサポート、使いやすいUIを備えながら、低価格を実現しています。機能と価格のバランスが非常に優れていると言えます。
30日間返金保証:NordPassのプレミアムプランには、30日間の返金保証が付いています。満足できなかった場合、30日以内であれば全額返金を受けられます。
リスクなくプレミアムプランを試せるため、まずは実際に使ってみて判断することをおすすめします。
NordPassと主要パスワード管理ツールを徹底比較


パスワード管理ツールは数多く存在します。
NordPassが他の主要ツールと比較してどのような位置づけにあるのか、詳しく見ていきましょう。
比較対象として、1Password、Bitwarden、LastPassの3つを取り上げます。
それぞれに強みと弱みがあるため、あなたの用途に合ったツールを選ぶことが重要です。
NordPass vs 1Password
1Passwordは、パスワード管理ツールの中で最も人気が高いサービスの1つです。豊富な機能と高いセキュリティで知られています。
| 項目 | NordPass | 1Password |
|---|---|---|
| 料金(個人・年払い) | 月額120円〜 | 月額2.99ドル(約460円) |
| 無料プラン | あり(1デバイス) | なし(14日間試用のみ) |
| 暗号化方式 | XChaCha20 | AES-256 |
| ゼロ知識 | 対応 | 対応 |
| 2要素認証 | 対応 | 対応 |
| パスキー対応 | 対応 | 対応 |
| 共有機能 | アイテムごと | 共有ボルト(強力) |
| 特徴的な機能 | メールマスキング、データ漏洩スキャナ | トラベルモード、Watchtower |
1Passwordの強み
- 共有ボルト:複数人で管理する「共有ボルト」機能が非常に強力。チームや家族でパスワードを管理する際に便利
- トラベルモード:国境を越える際に機密情報を一時的に隠せる機能。海外出張が多い方に有用
- Watchtower:セキュリティ脆弱性の監視機能が充実
- 高度な整理機能:タグ、カテゴリ、カスタムフィールドなど柔軟な整理が可能
NordPassの強み
- 価格:1Passwordの約半額で利用可能。コストパフォーマンスに優れる
- 最新暗号化:XChaCha20という次世代暗号化技術を採用
- シンプルなUI:初心者でも使いやすい直感的なデザイン
- メールマスキング:プライバシー保護に優れた機能
どちらを選ぶべきか?
- 1Passwordがおすすめな人:チームでの共有を重視する方、高度な整理機能が必要な方、海外出張が多い方
- NordPassがおすすめな人:コストを抑えたい方、シンプルで使いやすいツールを求める方、最新のセキュリティ技術を重視する方
NordPass vs Bitwarden
Bitwardenは、オープンソースのパスワード管理ツールとして高い人気を誇ります。無料プランの充実度が最大の特徴です。
| 項目 | NordPass | Bitwarden |
|---|---|---|
| 料金(個人・年払い) | 月額120円〜 | 月額10ドル(約1,500円) |
| 無料プラン | あり(1デバイス) | あり(無制限) |
| 暗号化方式 | XChaCha20 | AES-256 |
| オープンソース | 非対応 | 対応 |
| UI/UX | 洗練されたデザイン | やや質素 |
| サポート | 24時間365日(全プラン) | 有料プランのみ優先サポート |
| セルフホスト | 非対応 | 対応 |
Bitwardenの強み
- 無料プランの充実:無料で無制限のデバイス同期が可能。基本機能はすべて無料で使える
- オープンソース:ソースコードが公開されており、透明性が高い
- セルフホスト:自分のサーバーで運用できる(技術者向け)
- コミュニティ:活発なコミュニティによる継続的な改善
NordPassの強み
- UI/UX:より洗練された使いやすいインターフェース
- サポート体制:無料プランでも24時間365日サポートを受けられる
- 企業の信頼性:Nord Security社の実績と信頼
- 最新技術:XChaCha20暗号化やパスキー対応など先進的な機能
どちらを選ぶべきか?
- Bitwardenがおすすめな人:完全無料で複数デバイス利用したい方、オープンソースを重視する方、技術的な知識がある方
- NordPassがおすすめな人:使いやすさを重視する方、充実したサポートを求める方、有料プランでも低価格を望む方
NordPass vs LastPass
LastPassは老舗のパスワード管理ツールですが、過去にセキュリティインシデントを経験しています。
| 項目 | NordPass | LastPass |
|---|---|---|
| 料金(個人・年払い) | 月額120円〜 | 月額3ドル(約460円) |
| 無料プラン | あり(1デバイス) | あり(1種類のデバイス) |
| 過去のインシデント | なし | 2022年に情報漏洩 |
| 評判 | 良好 | インシデント後に低下 |
| 暗号化 | XChaCha20 | AES-256 |
| セキュリティ監査 | Cure53、SOC 2 | 定期監査あり |
LastPassの状況
LastPassは2022年に重大なセキュリティインシデントを経験しました。攻撃者がユーザーの暗号化された保管庫データを含むバックアップを入手したとされています。
ゼロ知識アーキテクチャのため、暗号化されたデータ自体は安全とされていますが、ユーザーの信頼は大きく損なわれました。インシデント後、多くのユーザーが他のサービスへ移行しています。
NordPassの優位性
- セキュリティ実績:過去に大きなインシデントがなく、信頼性が高い
- 最新技術:XChaCha20など先進的なセキュリティ対策
- 価格:LastPassより低価格
- 透明性:定期的な第三者監査による客観的な安全性証明
どちらを選ぶべきか?
現時点では、セキュリティ実績と信頼性の観点から、NordPassをおすすめします。LastPassからの移行を検討している方にとって、NordPassは優れた選択肢となるでしょう。
結局どれがおすすめ?用途別の選び方
ここまでの比較を踏まえ、用途別におすすめのツールをまとめます。
初心者におすすめ:NordPass
シンプルで直感的なUI、充実したサポート、手頃な価格。パスワード管理ツールを初めて使う方に最適です。学習コストが低く、すぐに使いこなせます。
完全無料を重視:Bitwarden
無料プランで無制限のデバイス同期が可能。コストをかけずに本格的なパスワード管理を始めたい方におすすめです。
ビジネス利用・チーム共有:1Password
強力な共有ボルト機能、高度な整理機能、企業向けの管理機能。チームでの利用や、複雑なパスワード管理が必要な方に適しています。
コストパフォーマンス重視:NordPass
有料プランでも月額120円〜という低価格。高品質なサービスを手頃な価格で利用したい方に最適です。機能と価格のバランスが最も優れています。
最新セキュリティ技術重視:NordPass
XChaCha20暗号化、パスキー対応、定期的な第三者監査。最先端のセキュリティ技術を求める方におすすめです。
オープンソース重視:Bitwarden
ソースコードが公開されており、透明性が高い。技術的な知識があり、セルフホストも検討している方に適しています。
総合的に見ると、多くの方にとってNordPassが最もバランスの取れた選択肢と言えます。初心者から上級者まで幅広く対応し、セキュリティと使いやすさを両立しています。
NordPassの使い方【登録から活用まで完全ガイド】


NordPassの使い方を、初心者の方でも分かるように詳しく解説します。
アカウント登録から実際の活用方法まで、順を追って説明していきます。
アカウント登録とマスターパスワード設定
まずはNordPassのアカウントを作成しましょう。
ステップ1:公式サイトにアクセス
NordPass公式サイトにアクセスし、「お得に購入」をクリックします。


ステップ2:メールアドレスを登録
メールアドレスを入力します。登録したメールアドレスは、アカウント管理や重要な通知に使用されるため、普段使っているアドレスを推奨します。
ステップ3:マスターパスワードを設定
マスターパスワードは、NordPassの保管庫全体を守る最も重要なパスワードです。以下の条件を満たす強力なパスワードを設定しましょう。
- 長さ:最低12文字以上、できれば16文字以上が理想
- 複雑さ:大文字、小文字、数字、記号を組み合わせる
- 覚えやすさ:意味のあるフレーズを基にすると覚えやすい(例:「私は2024年からNordPassを使う!」→「Watashi2024NordPass!」)
- 避けるべき:辞書にある単語、誕生日、名前などの個人情報
マスターパスワードは運営会社も知ることができないため、絶対に忘れないようにしてください。
ステップ4:リカバリーコードを保存
アカウント作成後、リカバリーコードが表示されます。マスターパスワードを忘れた際に、唯一アカウントを復旧できる手段です。
- PDFでダウンロードして印刷し、金庫や引き出しなど安全な場所に保管
- パスワードで保護されたUSBメモリに保存
- 家族に1部渡しておく(信頼できる人のみ)
絶対にスクリーンショットでクラウドに保存したり、メールで送信したりしないでください。
リカバリーコードが漏洩すると、第三者にアカウントを乗っ取られる可能性があります。
パスワードのインポート方法
既に他のパスワード管理ツールやブラウザにパスワードを保存している場合、NordPassに簡単にインポートできます。
NordPassは主要なブラウザから直接パスワードをインポートできます。
- NordPassアプリまたはブラウザ拡張機能を開く
- 設定メニューから「インポート」を選択
- インポート元のブラウザを選択(Chrome、Firefox、Safariなど)
- 画面の指示に従ってインポート実行
インポート後は、元のツールでエクスポートしたCSVファイルを必ず削除してください。CSVファイルには暗号化されていないパスワードが含まれているため、セキュリティリスクとなります。
パスワードの保存と自動入力
NordPassの基本的な使い方を覚えましょう。
新しいパスワードの保存:
ブラウザ拡張機能を有効にしている場合、新しいサイトで会員登録やログインを行うと、自動的に保存を促すポップアップが表示されます。
- ウェブサイトでログイン情報を入力
- NordPassのポップアップが表示される
- 「保存」をクリック
- 必要に応じてフォルダを選択
手動で追加する場合:
- NordPassアプリまたは拡張機能を開く
- 「追加」ボタンをクリック
- 「パスワード」を選択
- 必要な情報(サイト名、URL、ユーザー名、パスワード)を入力
- 「保存」をクリック
自動入力の使い方:
既に保存したサイトにアクセスすると、NordPassが自動的に認識します。
- ログインページにアクセス
- ユーザー名またはパスワード欄をクリック
- NordPassのアイコンまたはポップアップが表示される
- 使用するアカウントを選択
- 自動的にログイン情報が入力される
複数のアカウントを同じサイトに保存している場合、選択画面が表示されます。
フォルダでの整理:
パスワードが増えてきたら、フォルダで整理すると便利です。
- NordPassアプリで「フォルダ」タブを開く
- 「新規フォルダ」をクリック
- フォルダ名を入力(例:「仕事」「プライベート」「ショッピング」)
- パスワードをドラッグ&ドロップでフォルダに移動
パスワード生成機能の活用
NordPassのパスワード生成ツールを使えば、強力なパスワードを瞬時に作成できます。
パスワード生成の手順:
- 新しいアカウントを作成する際、パスワード欄でNordPassアイコンをクリック
- 「パスワードを生成」を選択
- 生成されたパスワードが表示される
- 「使用」をクリックするとパスワード欄に自動入力される
カスタマイズ設定:
パスワード生成時に、以下の条件をカスタマイズできます。
- 長さ:6〜60文字の範囲で設定可能(推奨は16文字以上)
- 文字種:大文字、小文字、数字、記号の使用有無
- 類似文字の除外:「I」と「l」、「0」と「O」など紛らわしい文字を除外
パスワード生成のベストプラクティス:
- 重要なアカウントほど長いパスワードを使用(20文字以上推奨)
- すべての文字種を含める
- サイトごとに異なるパスワードを使用
- 定期的に重要なパスワードを更新
2要素認証の設定方法
NordPassアカウントのセキュリティを最大限に高めるため、2要素認証を設定しましょう。
認証アプリでの設定手順:
- NordPassにログイン後、Nord Accountにアクセス
- 「セキュリティ」タブを開く
- 「2要素認証」のセクションで「有効化」をクリック
- QRコードが表示される
- Google AuthenticatorやMicrosoft AuthenticatorでQRコードをスキャン
- 認証アプリに表示された6桁のコードを入力
- バックアップコードが表示されるので、安全な場所に保存
セキュリティキーの登録:
YubiKeyなどの物理キーを使用する場合:
- 2要素認証の設定画面で「セキュリティキー」を選択
- キーをUSBポートに接続
- 画面の指示に従ってキーをタッチ
- 登録完了
セキュリティキーは最も安全な2要素認証方法です。可能であれば2つのキーを登録し、1つは自宅、もう1つは別の安全な場所に保管することをおすすめします。
メールマスキング機能の使い方
メールマスキングは、プレミアムプラン限定の機能です。
エイリアスメールの作成:
- NordPassアプリで新しいログイン情報を作成
- メールアドレス欄で「メールマスキング」アイコンをクリック
- 自動的にランダムなエイリアスメールアドレスが生成される
- 生成されたアドレスを使用してサービスに登録
転送設定:
エイリアスメール宛に届いたメールは、自動的にあなたの本当のメールアドレスに転送されます。転送先は設定で変更可能です。
管理方法:
- 不要になったエイリアスは、いつでも無効化または削除可能
- 各エイリアスにメモを追加して、どのサービスで使用したか記録できる
- 転送のオン/オフを個別に切り替え可能
メールマスキングを活用すれば、スパムメールを大幅に減らし、プライバシーを保護できます。
パスワードヘルスチェックの活用
パスワードヘルスは、保管庫内のパスワードの安全性を評価する機能です(プレミアムプラン限定)。
ヘルスチェックの実行:
- NordPassアプリで「パスワードヘルス」タブを開く
- 自動的に全パスワードがスキャンされる
- 結果が表示される
チェック項目:
- 脆弱なパスワード:短すぎる、単純すぎるパスワードを検出
- 再利用されたパスワード:複数のサイトで同じパスワードを使用している場合に警告
- 古いパスワード:長期間変更していないパスワードを通知
改善アクションの取り方:
- 問題のあるパスワードをクリック
- 「パスワードを変更」を選択
- パスワード生成ツールで新しい強力なパスワードを作成
- 該当サイトでパスワードを更新
- NordPassに新しいパスワードを保存
定期的にパスワードヘルスをチェックし、セキュリティレベルを維持しましょう。すべてのパスワードが「強力」と評価されることを目指してください。
NordPassに関するよくある質問


NordPassに関して、ユーザーからよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
NordPassは本当に安全ですか?
はい、NordPassは非常に安全なパスワード管理ツールです。
安全性を裏付ける根拠は複数あります。まず、最新の暗号化技術であるXChaCha20を採用しており、事実上解読不可能なレベルでデータを保護しています。業界標準のAES-256と同等以上のセキュリティ強度を持ちながら、より高速な処理を実現しています。
ゼロ知識アーキテクチャにより、運営会社であるNord Security社の従業員ですら、あなたのパスワードを見ることができません。データはあなたのデバイス上で暗号化され、サーバーには暗号化された状態でのみ保存されます。
第三者機関による厳格なセキュリティ監査もクリアしています。ドイツの著名なサイバーセキュリティ企業Cure53による監査や、SOC 2 Type 2認証を取得しており、技術面だけでなく組織全体のセキュリティ管理体制も証明されています。
過去に大きなセキュリティインシデントも発生していません。Nord Security社は長年VPNサービスを提供してきた実績があり、セキュリティに関する信頼性は非常に高いと言えます。
無料プランでも十分使えますか?
無料プランは基本的なパスワード管理機能を試すには十分ですが、実用性には制限があります。
無料プランで使える主な機能は、パスワードの無制限保存、自動保存と自動入力、パスワード生成、XChaCha20暗号化、2要素認証などです。セキュリティ面では有料プランと同等の保護を受けられます。
ただし、最大の制限は同時にログインできるデバイスが1台に限られる点です。現代では複数のデバイスを使い分けるのが一般的なので、デバイスを切り替えるたびにログアウトとログインを繰り返す必要があります。
また、情報漏洩スキャナー、パスワードヘルスチェック、メールマスキング、緊急アクセスなどの高度な機能は有料プランでのみ利用可能です。
無料プランは「NordPassを試してみる」ためのお試し版と考えるべきです。本格的に使用するなら、月額120円〜のプレミアムプランへのアップグレードをおすすめします。
NordPassはオフラインでも使えますか?
はい、限定的にオフラインでも使用できます。
一度デバイスに同期されたパスワードは、ローカルに保存されます。インターネット接続がない状態でも、保存されているパスワードの閲覧、コピー、一部の自動入力機能は利用可能です。
ただし、オフライン時には以下の制限があります。新しいパスワードの追加や既存パスワードの編集を行った場合、インターネットに接続するまで他のデバイスと同期されません。完全に新しいデバイスでの初回ログインには、インターネット接続が必須です。
NordPassは基本的にクラウドベースのサービスとして設計されており、インターネット接続を前提としています。ただし、一時的な接続断でも基本的な機能は利用できるため、実用上大きな問題になることは少ないでしょう。
完全にオフライン環境でパスワード管理を行いたい場合は、KeePassなどのローカル型ツールの方が適しています。
何台のデバイスで使用できますか?
利用するプランによって、使用できるデバイス数が異なります。
無料プランの場合、同時にログインして使用できるのは1台のデバイスのみです。複数のデバイスにNordPassをインストールすることは可能ですが、同時にログイン状態を維持できるのは1台だけです。
プレミアムプランまたはファミリープランに加入すると、最大6台のデバイスで同時にログインしたまま利用できます。PC、スマートフォン、タブレットなど、複数のデバイス間でシームレスにパスワードを同期して使えます。
6台の制限は「同時ログイン数」であり、インストールできるデバイス数に制限はありません。例えば、自宅のPC、職場のPC、スマートフォン2台、タブレット2台といった組み合わせで6台まで同時に使用可能です。
デバイスを新しく買い替えた場合は、古いデバイスからログアウトすれば、新しいデバイスでログインできます。
マスターパスワードを忘れたらどうなりますか?
マスターパスワードを忘れた場合、リカバリーコードがあれば復旧できます。
NordPassは、アカウント作成時にリカバリーコードを発行します。リカバリーコードを安全な場所に保管しておけば、マスターパスワードを忘れてもアカウントにアクセスできます。
復旧手順は、ログイン画面で「マスターパスワードを忘れた場合」を選択し、リカバリーコードを入力します。新しいマスターパスワードを設定すれば、再び保管庫にアクセスできます。
ただし、マスターパスワードとリカバリーコードの両方を紛失した場合、残念ながら保管庫にアクセスする方法はありません。ゼロ知識アーキテクチャの性質上、Nord Security社もパスワードをリセットできないためです。
復旧不可能な場合の対処法は、新しいアカウントを作成し、一からパスワードを登録し直すしかありません。
事前対策として、リカバリーコードを印刷して金庫に保管する、信頼できる家族に預けるなど、複数の方法でバックアップを取ることを強くおすすめします。
NordVPNとNordPassの違いは?
NordVPNとNordPassは、同じNord Security社が提供していますが、まったく異なるサービスです。
NordVPNは、インターネット通信を暗号化して保護するVPNサービスです。主な機能は、IPアドレスの隠蔽、通信の暗号化、地域制限の回避、公共Wi-Fiでのセキュリティ保護などです。オンラインプライバシーを守り、安全なインターネット接続を提供します。
一方、NordPassはパスワードやその他の機密情報を安全に保存・管理するパスワード管理ツールです。主な機能は、パスワードの保存と自動入力、強力なパスワードの生成、クレジットカード情報の管理、情報漏洩の監視などです。
用途はまったく異なりますが、両方を併用することで包括的なオンラインセキュリティ環境を構築できます。NordVPNで通信を保護し、NordPassでアカウントのセキュリティを強化するという組み合わせです。
Nord Security社は、両サービスをセットで購入できるバンドルプランも提供しており、個別に購入するよりもお得になります。
家族で共有できますか?
はい、ファミリープランを利用すれば家族で共有できます。
NordPassファミリープランは、最大6人まで利用可能です。各メンバーが独立したプレミアムアカウントを持つため、プライバシーは完全に保護されます。
各メンバーは自分専用の保管庫を持ち、他のメンバーはその内容を見ることができません。必要に応じて、特定のパスワードを安全に共有する機能もあります。例えば、家族で共有する動画配信サービスのアカウントなどを共有できます。
ファミリープランの管理者は、メンバーの招待や削除を行えます。家族構成が変わった場合でも、柔軟に対応できます。
6人でシェアすれば、1人あたりのコストを大幅に削減できます。家族全員のパスワードセキュリティを一括で向上させたい場合に最適なプランです。
プライバシーを保ちながら、必要な情報だけを共有できる点が、ファミリープランの大きなメリットです。
他のパスワード管理ツールから移行できますか?
はい、多くのパスワード管理ツールからNordPassへ簡単に移行できます。
NordPassは、主要なパスワード管理ツールからのインポート機能を備えています。対応しているツールには、1Password、Bitwarden、LastPass、Dashlane、Keeperなどがあります。
移行手順は、元のツールでパスワードをCSV形式でエクスポートし、NordPassの設定メニューから「インポート」を選択してCSVファイルをアップロードするだけです。数分で移行が完了します。
ブラウザに保存されているパスワードも、直接インポートできます。Chrome、Firefox、Safari、Edgeなど主要なブラウザに対応しており、NordPassが自動的にパスワードを検出してインポートしてくれます。
移行時の注意点として、元のツールでエクスポートしたCSVファイルには暗号化されていないパスワードが含まれています。NordPassへのインポート完了後は、必ずファイルを削除してください。
移行は非常にスムーズで、技術的な知識がなくても簡単に実行できます。既に他のツールを使っている方も、安心してNordPassに乗り換えられます。
スマートフォンでも使えますか?
はい、iPhoneとAndroidの両方で使えます。
NordPassは、iOS(iPhone/iPad)とAndroid向けの専用モバイルアプリを提供しています。App StoreまたはGoogle Play Storeから無料でダウンロードできます。
モバイルアプリの主な機能は、デスクトップ版とほぼ同等です。パスワードの保存と自動入力、パスワード生成、セキュアメモの管理、クレジットカード情報の保存などが可能です。
スマートフォン特有の機能として、生体認証(指紋認証や顔認証)によるロック解除にも対応しています。Face IDやTouch IDを使えば、マスターパスワードを毎回入力する手間が省けます。
PCとスマートフォン間のパスワード同期も、自動的かつリアルタイムで行われます(プレミアムプランの場合)。PCで保存したパスワードが、すぐにスマートフォンでも利用可能になります。
モバイルブラウザでの自動入力も機能します。SafariやChromeなどでログインページにアクセスすると、NordPassが自動的にパスワードを提案してくれます。
スマートフォンでも快適にパスワード管理ができるため、外出先でも安心して利用できます。
解約後もデータは残りますか?
はい、解約後もデータはすべて保持されます。
プレミアムプランを解約して無料プランに移行しても、保管庫に保存されているすべてのパスワード、クレジットカード情報、セキュアメモは削除されません。データはそのまま残ります。
ただし、無料プランの制限が適用されます。同時にログインできるデバイスが1台に制限され、情報漏洩スキャナーやメールマスキングなどのプレミアム機能は利用できなくなります。
契約期間が終了するまでは、プレミアム機能をそのまま利用できます。例えば、1年プランを解約しても、残りの契約期間中は複数デバイスでの利用や高度な機能が使えます。
完全にNordPassを使わなくなる場合でも、アカウントを削除する前に必ずデータをエクスポートしてください。アカウント削除を実行すると、保管庫内のすべてのデータが永久に失われ、復旧できなくなります。
解約を検討している場合でも、データのバックアップを忘れずに行うことが重要です。CSVファイルでエクスポートし、安全な場所に保管しましょう。
まとめ:NordPassは初心者にも上級者にもおすすめのパスワード管理ツール


NordPassについて、評判から使い方まで詳しく解説してきました。最後に重要なポイントをまとめます。
NordPassの評判は総じて高評価
実際のユーザーからの評判を調査した結果、セキュリティ面への信頼と使いやすさに関する高評価が目立ちました。特にNord Security社のブランド力と、シンプルで直感的なUIが好評です。一方で、無料プランの1デバイス制限や、ブラウザ拡張機能の動作速度に関する改善要望も見られました。
最高レベルのセキュリティ
NordPassは、XChaCha20という最新の暗号化技術とゼロ知識アーキテクチャを採用しています。第三者機関による厳格なセキュリティ監査(Cure53、SOC 2 Type 2)もクリアしており、客観的な信頼性が証明されています。過去に大きなセキュリティインシデントもなく、安心して利用できます。
NordPassの主なメリット
- XChaCha20暗号化による強固なセキュリティ
- ゼロ知識アーキテクチャで完全なプライバシー保護
- 第三者監査による客観的な安全性証明
- 2要素認証と生体認証でアカウント保護を強化
- 24時間365日の日本語サポート(無料プランでも利用可能)
- メールマスキング機能でプライバシーを保護
- マスターパスワードのリカバリー機能
- パスキー対応で次世代ログインに対応
- シンプルで使いやすいUI
知っておくべきデメリット
- 無料プランは1台のデバイスに制限される
- パスワードの高度なフィルタリング機能がやや不足
- ブラウザ拡張機能の動作が遅い場合がある(環境依存)
- マスターパスワード変更時の手順がやや煩雑
- オフライン利用時に一部制限がある
コストパフォーマンスに優れる
NordPassのプレミアムプランは、2年プランで月額120円〜という非常にリーズナブルな価格設定です。1Password、LastPass、Dashlaneなど主要競合と比較しても最も手頃な価格で、高品質なサービスを利用できます。30日間の返金保証も付いているため、リスクなく試すことができます。
競合との比較
1Passwordは共有機能や高度な整理機能に優れていますが、価格が高めです。Bitwardenは無料プランが充実していますが、UIの洗練度ではNordPassに劣ります。








