悩んでいる人良かれと思って記事をリライトしたのに、検索順位が圏外に飛んでしまった……。何が原因ですか？
こんな疑問を解消します。
本記事の内容
- リライトで順位が下がる原因
- 検索順位が下がった時の対処法
- SEOで失敗しないリライトの手順
本記事の信頼性
この記事を書いている僕はブログ歴7年、累計1億円以上の収益を得てきました。この経験をもとに、ブログ・アフィリエイトのノウハウを発信しています。
時間をかけて修正した記事の順位が下がると、本当に落ち込みますよね。
僕もブログ運営を7年続けてくる中で、リライト後に順位を落とす経験を何度もしてきました。
一時的に下がって戻ることもあれば、残念ながらリライトが失敗だったケースもあります。
結論、リライト直後の順位下落は「Googleの再評価」による一時的なものであることが多いです。
しかし、中にはGoogleから「記事の品質が下がった」と判断されている危険なケースも存在します。
本記事では、順位が下がった時の「待つべきパターン」と「すぐ直すべきパターン」の見極め方、そして正しいリカバリー方法を解説します。
この記事を読めば、リライトによる順位変動に一喜一憂せず、着実に順位を上げる運用ができるようになるはずです。
ブログのリライト方法については下記記事で解説しているのでご覧ください。
ブログのリライトで順位が下がる5つの原因
検索順位が下がってしまう原因は、大きく分けて5つあります。
一時的な下落で済む場合もあれば、記事の修正が必要な場合もあるため、まずは原因を正しく理解しましょう。
①：Googleによる再評価の期間（一時的な下落）
リライト直後の順位下落で最も多いのが、Googleによる再評価期間の影響です。
記事の内容を書き換えると、Googleのロボット（クローラー）が再度ページを巡回し、新しい内容をもとに順位を計算し直します。
順位の再計算がおこなわれている間は、検索順位が一時的に不安定になりやすいです。
この現象は、検索順位が大きく変動することから「Googleダンス」と呼ばれることもあります。
記事の内容が良くなっていれば、再評価が終わったあとに元の順位か、それ以上に上がってくるはずです。
②：検索意図とのズレが発生した
自分では記事を改善したつもりでも、読者が求めている情報からズレてしまうケースです。
たとえば、「結論を早く知りたい」というキーワードに対して、丁寧すぎる前置きや自分語りを追加してしまうと、読者は離脱してしまいます。
Googleは「読者が満足しているか」を滞在時間などのデータで判断しています。
リライトによって読者の満足度が下がると、Googleからの評価も下がり、順位下落につながります。
検索意図を外してしまうのは、リライトにおける代表的な失敗パターンです。
検索意図の調べ方、ブログのSEOに活かす方法は下記をご覧ください。
③：評価されていた重要なキーワード・情報を削除した
文章を削ったり、構成を整理したりする過程で、SEO評価につながっていた重要なキーワードを消してしまうことがあります。
記事の文字数を減らす際は、注意が必要です。
あなたにとっては不要な情報に見えても、Googleはその箇所を「この記事の価値」として評価していた可能性があります。
特定のトピックや共起語（キーワードと一緒に使われやすい言葉）が削除されると、検索エンジンは「情報量が減った」と判断しかねません。
網羅性が下がることで、順位が落ちてしまうのです。
④：競合サイトが同時に強化された
自分の記事が悪くなったのではなく、競合他社の記事がより良くなった場合も順位は下がります。
検索順位は、ほかのサイトとの相対評価で決まるからです。
あなたがリライトをしている間に、競合サイトも記事をリライトしていたり、ドメインパワーを上げていたりすることがあります。
競合サイトがユーザーにとってより有益なコンテンツを提供すれば、Googleはそちらを上位に表示するでしょう。
順位が下がったときは、上位に上がってきたサイトの中身を確認してみてください。
⑤：検索アルゴリズムのアップデートと被った
リライトのタイミングと、Googleの検索アルゴリズムのアップデートが偶然重なることもあります。
Googleは年に数回、検索順位の決め方を大きく変える「コアアップデート」を実施します。
コアアップデートの時期は、リライトの有無にかかわらず、多くのサイトで順位が大きく変動します。
もしリライト直後に大規模な順位変動が起きている場合は、X（旧Twitter）などで情報を収集してみましょう。
この記事を書いている最中（2025年12月）もアップデート真っ最中です。
Google Search Status Dashboardを見れば、現在のアップデート状況を確認できます。
多くのブロガーが順位変動を報告しているなら、原因はリライトではなくアップデートにある可能性が高いです。
リライトで検索順位が下がった時の対処法【期間と判断基準】
順位が下がったときに、焦ってすぐに再修正を加えるのはおすすめしません。
Googleの評価が定まる前にリライトを重ねると、何が原因で順位が変動しているのかわからなくなるからですね。
冷静に対応するために、具体的な期間の目安と判断基準を押さえておきましょう。
①：2週間〜1ヶ月程度は様子を見る（何もしない）
リライト直後の順位下落であれば、まずは「何もしない」のが正解です。
期間としては、2週間から1ヶ月程度を目安にしてください。
僕の経験上、リライトから1ヶ月ほど経ってから、急に検索順位が元の位置やそれ以上に跳ね上がることが割とよくあります。
Googleのクローラーがページを再評価し、検索結果に反映させるまでにはタイムラグがあるからです。
一時的な下落期間に焦って記事を書き換えてしまうと、Googleの評価プロセスをリセットすることになりかねません。
検索順位が安定するまでは、じっと我慢して待つことも重要な施策の一つです。
②：Googleサーチコンソールで「掲載順位」と「CTR」の変化を見る
キーワード順位を観察している間は、Googleサーチコンソールを使ってデータを観察します。
見るべき指標は「検索順位」だけでなく、「CTR（クリック率）」の変化も重要です。
もし順位が多少下がっていても、CTRが上がっているなら、タイトルやディスクリプションの改善は成功している可能性があります。
CTRが高まれば、将来的には流入数が増え、順位も再浮上するチャンスがあるでしょう。
逆に、順位もCTRも両方下がっている場合は、記事の魅力が低下しているサインかもしれません。
単なる順位の上下だけでなく、複数の数字を見てリライトの良し悪しを判断してください。
③：1ヶ月経っても戻らない場合は「元の記事」に戻す
1ヶ月以上経っても順位が戻らない、あるいは下がり続けている場合は、リライトが失敗した可能性が高いです。
この場合の最も確実な対処法は、記事をリライト前の状態に戻すことです。
リライト前の内容は、少なくとも以前の順位を獲得できていた「実績のあるコンテンツ」だからです。
WordPressを使っているなら、「リビジョン機能」を使えばワンクリックで過去の状態に戻せます。
一度元の状態に戻し、順位が回復するかどうかを確認してから、再度リライトの戦略を練り直しましょう。
どうしても検索順位が戻らない、さらに下がった時の原因分析と修正策
1ヶ月待っても順位が戻らない場合、記事の内容にGoogleが評価しない要因が含まれている可能性が高いです。
なぜ順位が下がったままなのか、原因を深掘りして修正策を講じていきましょう。
ユーザーファーストの視点で、以下の3つのポイントをチェックしてみてください。
①：「検索意図＜自分の書きたいこと」になっていないか確認する
読者が知りたいことよりも、自分が書きたいことを優先してしまってはいませんか？
文字数を稼ぐための無駄な引き伸ばしや、どこにでもある一般論ばかりでは、読者は満足できません。
Googleのガイドラインでも、検索エンジンのためではなく、ユーザーのためにコンテンツを作成することが推奨されています。
特に、注意したいのが、リード文（冒頭文）の長さです。
読者は早く答えを知りたいのに、前置きが長すぎると、本文を読む前にページを閉じてしまいます。
「情報の押し売り」になっていないか、読者の視点に立って記事を読み返してみましょう。
②：上位表示されている記事との「差分」を分析する
現在上位表示されているライバル記事と、自分の記事を比較分析することも大切です。
上位記事にあって、自分の記事に不足している情報や見出しはありませんか？
不足している要素があれば、網羅性を高めるために追記を検討しましょう。
反対に、ライバルにはない「あなただけの体験談」や「独自の画像」が含まれているかも確認してください。
僕のブログでも、実際にサービスを使った感想や、自分だけの体験談を追加しただけで、順位が回復した事例が多々あります。
TsuzukiGoogleは、ほかの記事にはない「独自性」や「経験」を高く評価する傾向にあります。
③：内部リンクの設計を見直す
リライトの際に、記事同士をつなぐ「内部リンク」を誤って削除していないか確認しましょう。
関連性の高い記事へのリンクは、読者がサイト内を巡回する手助けになり、SEO評価を高める重要な要素です。
また、リンクのテキスト（アンカーテキスト）が適切かどうかも見直すべきポイントです。
「こちら」や「詳細」といった抽象的な言葉だけでは、リンク先に何があるのか伝わりにくい場合があります。
「ブログの始め方はこちら」のように、リンク先の内容が具体的にわかるテキストに修正してください。
Googleのクローラーが記事の内容を正しく理解できるようになり、評価アップにつながります。
SEOで失敗しないリライトの具体的な手順
リライトはブログを成長させるために欠かせない作業ですが、闇雲におこなうと順位を落とすリスクがあります。
次回の失敗を防ぐために、僕が実践している「失敗しないリライトの手順」を紹介します。
リスクを最小限に抑えつつ、効果を最大化するためのステップを見ていきましょう。
リライト方法については、下記記事で詳しく解説しているので、詳細は記事をご覧ください。
①：リライトすべき記事の選定方法
すべての記事をリライトする必要はありません。
優先的に取り組むべきなのは、検索順位が「11位〜30位」の記事です。
2ページ目や3ページ目にある記事は、あと少しの改善で1ページ目（10位以内）に入れるポテンシャルを持っています。
Googleからある程度の評価を得ているため、リライトの効果が出やすいのです。
一方で、すでに「1位〜3位」を獲得している記事は、大幅な変更を避けるのが無難です。
上位記事はすでに高い評価を得ているため、下手に触ると順位を落とすリスクが高くなります。
まずは伸びしろのある記事から、着手していきましょう。
②：リライトする前にバックアップを取っておく
リライト作業を始める前に、必ず現在の記事内容をバックアップとして保存してください。
万が一、リライト後に順位が大幅に下がってしまった場合でも、バックアップがあればすぐに元の状態に戻せます。
保存方法は簡単です。
テキストエディタやGoogleドキュメントに、記事の全文をコピペしておくだけで構いません。
WordPressを利用している方なら、投稿画面にある「リビジョン機能」を使えば、過去の保存状態をいつでも呼び出せます。
「いつでも元に戻せる」という安心感があれば、思い切った修正にも挑戦できるでしょう。
③：1箇所ずつ変更して効果検証する
タイトル、見出し、本文の加筆などを一度にすべて変更するのはおすすめしません。
一気に変えてしまうと、順位が変動したときに「どの修正が影響したのか」がわからなくなるからです。
収益の柱になっているような重要な記事ほど、慎重に進める必要があります。
今回はタイトルとディスクリプションだけを変更してみる。次回はH2見出しを見直してみる。
このように1箇所ずつ変更し、それぞれの効果を検証しながら進めると、失敗のリスクを分散できます。
まとめ：リライトの順位下落は「改善のヒント」です
今回は、ブログ記事のリライトで順位が下がる原因と、その対処法について解説しました。
リライト直後の順位下落は、Googleが記事を再評価しているサインであり、一時的なものであることが多いです。
まずは焦らず、2週間から1ヶ月程度様子を見てみましょう。
もし順位が戻らなければ、それは「読者の求めている内容とズレている」というGoogleからのフィードバックかもしれません。
検索意図を見直し、競合との差分を分析して、読者にとって本当に価値のある記事へと修正していってください。
失敗を恐れずにリライトと検証を繰り返すことで、あなたのブログはより強く、読者に愛されるメディアへと成長していくはずです。
今回は以上です。
