
ブログでリライトは重要って聞くけど、実際どうやってリライトしたらいいの? そもそも、どの記事をリライトすべき? リライトのタイミングとか注意点とかも知りたい。
こんなお悩みを解決します。
・ブログをリライトする意味
・リライトする記事の選び方
・リライトの具体的な手順7つ
・リライトするときの注意点

この記事を書いている僕はブログ歴6年です。副業でブログを始めて1年で月100万円を達成し、現在はブログで生計を立てています。
今回は、ブログのリライト方法をご紹介します。
ブログで成果を出すために、リライトは避けて通れません。ブログを適切にリライトすると、SEO集客が増えて売上につながるからですね。
SEOで上位に表示されるほど、より多くの人に読んでもらえます。
ブログのリライトは根本を理解しておけば、誰でもできるようになるので安心してください。
今回は、リライトでSEO検索順位をあげる方法と、具体的な手順について、わかりやすく解説していきます。
ブログをリライトする意味とは?【前提理解】
そもそも、ブログをリライトする意味について押さえておきましょう。
当ブログでリライトを実施した事例でも、キーワード付きで公開しているのでチェックしてみてください。
①:ブログをリライトする意味
リライトする意味とは、ブログのSEO効果をUPさせて、検索流入のパフォーマンスを向上することにあります。
もう少し噛み砕いて説明すると、
- 狙ったキーワードで検索上位を狙うために
- 定期的にコンテンツを追加・修正・削除する
ということだと思ってください。
リライトの具体的なやり方については、後述するのでお待ちください。
ブログ記事は「キーワード選定→コンテンツ作成→順位チェック→リライト」という流れで、SEO順位を上げていくからですね。
キーワードを決めていないと、何を基準にリライトすればいいか分かりません。
SEOキーワード選定のやり方を初心者向けに解説【おすすめツール】を読みながら、キーワードを選定をしてみましょう。
「リライトの前に知るべきことが多い!」と思うかもしれませんが、上記をしっかり理解しておくことで効果を最大化できます。
②:当ブログのリライト実績をキーワード付きで公開
続いて、実際のリライト効果の実績をご紹介します。
当ブログでリライトしたところ、以下のキーワードで順位が爆上がりました。
キーワードの検索順位は、RankTrackerというツールで計測しています。詳しくは、RankTrackerの料金プランと使い方を解説をご覧ください。

上記キーワードの基本情報は以下の通り。
- 公開日:2019年12月
- リライト日:2024年10月
- 元の順位:17位(2024年10月)
- 現在順位:3位(2024年11月)
記事をリライトしたことで、SEO順位が爆上がりしていることが分かります。
Rank Trackerも含めたおすすめの検索順位チェックツールは、おすすめ検索順位チェックツール9選【無料あり】にて解説しています。
③:リライト効果があるのはアクセスがある記事
リライトで効果がある記事はどちらでしょう?
- 0:アクセスがほぼない
- 1:アクセスがちょろっとある
どうでしょうか?
正解は、後者の「1:アクセスがちょろっとある」です。
なぜなら、リライトでできるのは「狙ったキーワードで上位を取れるように、コンテンツを改善すること」だからですね。
実は、リライトで「0→1」を作るのは難しいです。しかし、「1→10」なら結構できます。
そもそも、SEOキーワードを狙って記事を書かないと、リライトしても無駄足を踏むことになります。
④:リライトによるSEO効果とは?
先ほど、リライトの目的の一つとして「検索順位(SEO)を上げるため」と説明しました。
ここでは、リライトが具体的にどのようにSEO評価に影響し、検索順位の向上に繋がるのか、そのメカニズムをもう少し詳しく見ていきましょう。
リライトがSEOに効果的な理由は、主に以下の点が改善されるためです。
1. 検索意図との合致度向上
リライトを通じて、読者がそのキーワードで検索した本当の理由、つまり検索意図をより深く理解し、それに応えるコンテンツへと修正・追記します。
これにより、Googleは「この記事はユーザーの疑問や悩みを的確に解決している」と判断しやすくなり、評価が高まります。
2. コンテンツの質・網羅性・独自性の向上
情報の追加、構成の見直し、分かりにくい表現の修正、体験談や独自の分析を加えることなどで、記事全体の質が向上します。
特に、競合記事にはない質の高い情報やオリジナルの視点(E-E-A-Tにおける経験・専門性・権威性・信頼性)を提供することは、Googleからの評価を高める上で非常に重要です。
3. 情報の鮮度(フレッシュネス)の維持
記事の内容を定期的に見直し、最新の情報に更新することで、Googleに対して「この記事はアクティブに管理され、常に新しい情報を提供している」というシグナルを送ることができます。
情報の変化が早いジャンルほど、この「情報の鮮度」はブログ更新頻度と同様にSEO評価において重要視される傾向があります。
4. ユーザー行動の改善
リライトによって記事が読みやすくなり、構成が分かりやすくなると、読者の記事内での行動も変化します。
例えば、記事の滞在時間が長くなったり、他のページへのクリック率(回遊率)が上がったり、離脱率が下がったりといった良い変化が見られると、Googleは「この記事は読者の満足度が高い」と判断する可能性があります。
これは直接的なランキング要因ではないとされていますが、間接的にSEO評価へ良い影響を与えると考えられています。
5. 内部リンクの最適化
リライトの際に、関連性の高い記事同士を内部リンクで適切に繋ぐことで、サイト全体のテーマ性や構造が明確になります。
これにより、Googleのクローラーがサイト内を巡回しやすくなり、各記事の関連性や重要度を正しく理解する手助けとなります。
結果として、サイト全体のSEO評価向上に繋がることがあります。
このように、リライトは様々な側面からSEOの仕組みと検索上位を獲得するための5つの対策に関わり、検索順位の改善に貢献する重要な作業なのです。
リライトすべき記事の選び方とタイミング

ブログに記事が増えてくると、「どの記事からリライトすればいいの?」と迷うことがあります。
全ての記事を闇雲にリライトするのは非常に非効率です。
限られた時間の中で最大限の効果を出すためには、リライトすべき記事を正しく見極め、適切なタイミングで実施することが重要になります。
ここでは、効果的なリライト対象記事の選び方と、リライトに着手すべきタイミングについて解説します。
リライト対象記事を選ぶ3つの基準
まずは、数ある記事の中から、リライトによって成果が出やすい記事を選ぶための基準を3つご紹介します。
これらの基準を参考に、優先的にリライトすべき記事を見つけましょう。
基準1:公開から一定期間(1ヶ月〜半年)経過している
まず大前提として、公開して間もない記事はリライトの対象から外しましょう。
なぜなら、Googleが新しい記事を評価し、検索順位が安定するまでにはある程度の時間が必要だからです。
僕の経験上も、公開してから数週間~数ヶ月かけて、じわじわと順位が上がっていくケースは少なくありません。
目安としては、最低でも1ヶ月、できれば3ヶ月〜半年程度は様子を見るのがおすすめです。

公開直後は順位変動も激しく、リライトの効果を正確に測ることも困難です。
焦って修正を加えることで、かえって順位上昇の機会を逃してしまう可能性もあります。
まずはGoogleの評価が固まるのを待ち、その上でリライトの必要性を判断しましょう。
基準2:検索順位が伸び悩んでいる(目安:20位〜50位)
次に注目すべきは、検索順位が20位〜50位あたりで伸び悩んでいる記事です。
これらの記事は、Googleから一定の評価は得ているものの、検索結果の1ページ目(10位以内)に表示されるには、何かが足りていない状態と考えられます。
つまり、リライトによる「伸びしろ」が大きいということです。適切な改善を加えることで、上位表示を十分に狙えるポテンシャルを秘めています。
逆に、51位以下の記事は、キーワード選定ミスや検索意図との大幅なズレなど、根本的な問題がある可能性が高いです。

このような記事は、リライトで少し修正するよりも、【初心者向け】ブログの書き方を計400本書いてきた筆者が解説を参考にしつつ、構成から見直して新規記事として作り直したり、内容が重複する他の記事と統合する方が効果的な場合があります。
また、すでに10位以内に表示されている記事は高評価を得ているため、下手にリライトすると順位を落とすリスクも伴います。
まずは、20位〜50位の記事を中心に改善していくのが最も効率的と言えるでしょう。
基準3:アクセスや収益への貢献度が高い(ポテンシャルがある)
検索順位だけでなく、その記事がブログ全体のアクセスや収益にどれだけ貢献する可能性があるか、という視点も重要です。
リライトの最終的な目的は、ブログの成果を最大化することにあります。
そのため、改善することで大きなリターンが見込める記事、つまりポテンシャルの高い記事から優先的にリライトすべきです。
例えば、検索順位が30位だとしても、そのキーワードで上位表示できれば大きな収益が見込める「稼げるキーワード」であれば、優先的にリライトする価値は高いでしょう。
アフィリエイトで月5万円稼ぐ手順でも、収益性の高い記事の重要性に触れています。
一方で、たとえ順位が20位であっても、検索ボリュームが極端に少ない、あるいは収益に全く繋がらないようなキーワードの記事であれば、リライトの優先度は下がります。
検索順位と合わせて、その記事が持つポテンシャルを見極め、戦略的にリライトの優先順位をつけていきましょう。
サーチコンソールを使ったリライト候補記事の見つけ方
どの記事をリライトすべきか客観的に判断するには、データに基づいた分析が不可欠です。
そこでおすすめなのが、Googleサーチコンソールを活用する方法です。
サーチコンソールを使えば、感覚ではなく、実際のデータに基づいてリライト候補の記事を選定できます。
具体的な手順は以下の通りです。
- サーチコンソールにログインし、左メニューから「検索パフォーマンス」内の「検索結果」をクリックします。
- 「日付」をクリックし、分析したい期間(例:過去3ヶ月や過去6ヶ月)を設定します。
- 表の上部にある「平均掲載順位」をクリックし、順位が低い順(または高い順)に並び替えます。
- 20位〜50位付近に表示されている記事を中心にリストアップします。
- 合わせて「表示回数」「クリック数」「CTR(クリック率)」のデータも確認します。
- 「表示回数は多いのに順位が低い記事」や「掲載順位は比較的高い(例:10位〜20位)のにCTRが極端に低い記事」なども、リライトによって改善が見込める有力な候補となります。

このようにサーチコンソールのデータを活用することで、どの記事に改善の余地があるのか、どこに課題があるのかを把握でき、リライト計画を立てることができます。
サーチコンソールを使った詳しいリライト記事の選定方法は、サーチコンソールを活用してリライトすべき記事を選ぶ方法でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。
リライトするタイミング:順位停滞・下降時、情報が古くなった時
リライト対象の記事を選んだら、次に重要なのが「いつリライトに着手するか」というタイミングの見極めです。
闇雲にリライトするのではなく、適切なタイミングで行うことで、より効果を高めることができます。
主なリライトのタイミングは以下の通りです。
タイミング1:検索順位が停滞・下降し始めた時
記事公開後、順調に順位が上がっていたものの、ある時点から上昇が止まってしまったり、むしろ徐々に順位が下がり始めた場合は、リライトを検討すべきサインです。
競合サイトがより質の高い記事を公開したり、Googleのアルゴリズムアップデートの影響を受けたりしている可能性があります。
現状の記事では評価が頭打ちになっていると考えられるため、内容を見直して改善を図りましょう。
タイミング2:情報が古くなった時
記事内で紹介している情報が古くなってしまった場合も、リライトの重要なタイミングです。
特に、サービスの料金プラン、キャンペーン情報、ツールの仕様、統計データ、法律や制度などは変化しやすいため注意が必要です。
古い情報を放置することは、読者の誤解を招き、ブログ全体の信頼性を損なうことに繋がります。
情報の正確性と鮮度を保つため、定期的に内容をチェックし、必要であれば速やかに最新情報へ更新しましょう。
これらのタイミングを目安に、計画的にリライトを進めていくことが、ブログのパフォーマンスを維持・向上させる上で大切です。
【注意】ブログ初期は新規記事作成を優先しよう
ここまでリライトの重要性について解説してきましたが、ブログ運営を始めたばかりの初期段階においては、少し注意が必要です。
結論、ブログ開設初期(目安として記事数が30〜50記事未満など)の段階では、リライトよりも新規記事を優先することをおすすめします。
なぜなら、ブログ初期はまずコンテンツの絶対量を増やすことが重要だからです。
記事数が少ない状態では、サイト全体のテーマ性も弱く、Googleからの評価も得られにくい傾向にあります。
個別の記事をリライトしても、その効果が限定的になってしまう可能性が高いのです。
ブログ初心者のうちは、まず記事作成を通じてライティングスキルやSEOの基礎知識を身につけることが先決です。
たくさんの記事を書く経験を通して、どのような記事が読まれ、評価されるのかを肌で学んでいくことが成長への近道となります。
さらに、リライトの判断に必要なデータ(検索順位の推移、アクセス数、クリック率など)も、記事数が少なくアクセスが集まっていない段階では十分に蓄積されていません。
ですので、ブログを始めたばかりの方は、ブログの始め方を初心者向けに分かりやすく解説【収益化までご案内】を参考に、まずは焦らず記事数を増やし、ブログの土台作りに専念しましょう。
ある程度記事数が増え、データが集まってきた段階で、この記事で解説した方法を参考にリライトに取り組むのが、最も効率的な進め方です。
ブログ記事をリライトする具体的な手順7ステップ
リライト対象の記事とタイミングが決まったら、いよいよ具体的なリライト作業に入ります。
ここでは、成果に繋がりやすいリライトを進めるための7つのステップを解説します。
Step1:現状分析|サーチコンソールで課題を把握する
Step2:競合調査|上位記事との差分を見つける
Step3:検索意図の再確認|読者が本当に知りたいことは?
Step4:コンテンツ改善|記事の質を高めるリライト術
Step5:タイトル・ディスクリプション修正|クリック率を高める
Step6:内部リンク最適化|関連性の高い記事へ繋ぐ
Step7:公開と効果測定|リライト結果を検証する
一つずつ丁寧に行うことで、記事の質を着実に向上させることができます。
Step1:現状分析|サーチコンソールで課題を把握する
リライトを始める前に、まずは現状の記事がどのような状態にあるのかを正確に把握することが大切です。
Googleサーチコンソールを使って、データに基づいた客観的な分析を行い、記事が抱える課題を特定しましょう。
①:流入キーワードと検索順位の確認
サーチコンソールの「検索パフォーマンス」→「検索結果」画面で、リライト対象記事のURLを指定します。
※「次を含むURL」「次を含まないURL」「正確なURL」の3つから選べます。

上記のようなステップで指定可能です。
次に「クエリ」タブを見ると、その記事が実際にどのようなキーワード(クエリ)で検索結果に表示され、クリックされているかが分かります。

ここで、自分が狙っているキーワードで順位がついているか、どのくらいの順位なのかを確認します。
また、想定していなかったキーワードで多くのアクセスを集めている場合もあります。
狙ったキーワードと実際の流入キーワードに大きなズレがある場合は、記事の内容や方向性、キーワード選定そのものを見直す必要があるかもしれません。
ちなみに、Rank Trackerを使っている方は、ターゲットキーワードごとの検索順位を一目でチェックできるはずです。

上記のような感じですね。
②:クリック率(CTR)の確認
同じく「検索パフォーマンス」画面で、キーワードごとの「表示回数」と「クリック数」を確認し、CTR(クリック率 = クリック数 ÷ 表示回数 × 100)をチェックします。
「平均CTR」と「平均掲載順位」にチェックを入れておきましょう。
検索順位に対してCTRが低い場合、例えば、検索10位以内なのにCTR1%未満などのケースでは、タイトルやディスクリプションに問題がある可能性が高いです。

読者の興味を引くような魅力的なタイトルになっていない、記事の内容とタイトルが合っていない、検索意図とズレている、といった原因が考えられます。
まずはこれらのデータを確認し、記事が抱える課題を明確にすることが、効果的なリライトの第一歩です。
このように、各ケースに合わせたリライト手法を選択するのが大切です。
具体的なサーチコンソールの活用法はサーチコンソールを活用してリライトすべき記事を選ぶ方法でも解説しています。
Step2:競合調査|上位記事との差分を見つける
次に、自分が狙っているキーワードで上位表示(10位以内)されている記事を調査します。
これらの記事は、現時点でGoogleが高く評価している「お手本」のような存在です。
上位記事と自分の記事を比較し、内容や構成の差分を洗い出すことで、自記事に足りない要素や改善点が見えてきます。
具体的には、以下の点をチェックしましょう。
- 見出し構成:上位記事が共通して触れているのに、自分の記事では扱っていない重要なテーマはないか?
- 情報の網羅性・深さ:各トピックについて、どれくらいの情報量で、どの程度深く掘り下げて解説しているか?
- 切り口・視点:どのような切り口や視点で解説されているか?読者の疑問にどのように答えているか?
- 独自性:体験談や独自のデータ、専門的な知見など、他の記事にはないオリジナルの要素は何か?
ツールを使う場合は、ラッコキーワードの「見出し抽出」機能などを活用すると、上位記事の見出し構成を効率的に比較できます。

ただし、競合記事の内容をそのままコピーするのは絶対にNGです。著作権の問題だけでなく、SEO的にもペナルティを受ける可能性があります。
あくまで、読者の検索意図を満たすために必要な「要素」「トピック」「視点」を参考にし、自分の言葉で、より質の高いコンテンツを作成することを目指しましょう。
Step3:検索意図の再確認|読者が本当に知りたいことは?
競合調査と合わせて、ターゲットキーワードに対する検索意図を改めて深く掘り下げて考えます。
読者はなぜこのキーワードで検索したのか? 具体的に何を知りたいのか? どんな悩みを解決したいのか? これらを徹底的に考えることが重要です。
サジェストキーワード・再検索キーワードを活用する
検索意図を探るヒントとして、以下のものを活用しましょう。
- Googleサジェスト:検索窓にキーワードを入力した際に出てくる候補キーワード。
- 関連性の高い検索(他のキーワード):検索結果ページの下部に表示されるキーワード。
- 他の人はこちらも質問(PAA):検索結果ページの中に表示される、関連する質問形式のキーワード。
- キーワードツール:ラッコキーワードなどのツールで関連キーワードを調査する。
これらのキーワードは、読者が抱えている具体的な疑問や、関連して知りたいと思っていることを示唆しています。
例えば、[ブログ リライト]で検索する人は、[リライト 方法]だけでなく[リライト 効果][リライト ツール]なども知りたい可能性が高い、といった具合です。
表面的なキーワードだけでなく、その裏にある読者の潜在的なニーズまで想像力を働かせて読み解くことが、読者の心に響く、質の高いリライトに繋がります。
Step4:コンテンツ改善|記事の質を高めるリライト術
ここまでの分析で見えてきた課題や改善点に基づき、いよいよ記事の内容そのものを改善していきます。
リライト作業の中で最も重要かつ時間のかかるステップです。
①:情報の網羅性を高める
②:独自性・専門性を加える
③:古い情報を最新情報に更新する
④:構成を見直し、読みやすくする
1つずつ、見ていきましょう。
①:情報の網羅性を高める
競合調査や検索意図の分析で明らかになった「自分の記事に不足している情報」や「読者がさらに知りたがっているであろう情報」を具体的に追記していきます。
既存の解説部分についても、より分かりやすく、より具体的になるように表現を修正したり、説明を補足したりします。
読者が疑問に思うであろう点を先回りして解説することも有効です。
②:独自性・専門性を加える
情報の網羅性だけでなく、あなた自身の経験や知識に基づいた独自性・専門性を加えることで、記事の価値は格段に高まります。
例えば、商品レビューであれば実際に使ってみた感想や失敗談、ノウハウ系の記事であれば自身の成功体験や具体的な実践方法などを盛り込みましょう。
独自のアンケート調査結果や分析データ、オリジナルの図解や写真なども、他サイトとの差別化に繋がり、Googleが重視するE-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)の向上に貢献します。
良い面だけでなく、悪い面についてもしっかり触れることで、より説得力のある主張になるので、意識してみましょう。
③:古い情報を最新情報に更新する
記事内に含まれる古い情報は、読者の誤解を招き、サイトの信頼性を損なう原因となります。
日付、統計データ、サービス内容、料金、ツールの仕様など、時間の経過とともに変化する可能性のある情報は、定期的に見直し、最新情報に更新しましょう。
参照している外部サイトの情報が古くないかも確認が必要です。
④:構成を見直し、読みやすくする
情報量が増えると、記事全体の構成が分かりにくくなることがあります。
読者がスムーズに内容を理解できるよう、論理的な流れを意識して構成を見直しましょう。
具体的には、見出しの順番を入れ替えたり、内容に応じてH3見出しを追加・削除したり、場合によってはH2見出しを分割・統合したりします。
一文を短くする、箇条書きや表を効果的に使う、専門用語を避けるか注釈を入れる、適度な改行や装飾で視覚的な変化をつけるなど、わかりやすい文章の書き方を意識することも重要です。
読者にとってストレスなく読める記事作りを心がけましょう。
⑤:ユーザー体験を改善する
すでにアクセスがある記事については、ユーザー体験が向上すると、SEOにプラスの効果があります。
①滞在時間を伸ばす
②ブラウザバックを回避する
記事ごとの滞在時間は、Google Analyticsで確認できます。
だいたい、人は1分で400~600文字を読めると言われており、文字数ごとの目安の滞在時間は下記のとおり。
・1,000文字:1分半くらい
・2,000文字:3分くらい
・3,000文字:4分半くらい
読み飛ばしもあるので、平均すると上記のような感じが目安です。
滞在時間を伸ばす方法は、
・リード文で読む気にさせること
・スラスラ読める文章を書くこと
・結論から先に答えること
の3点になります。
リード文の書き方については、下記記事を参考にしてみましょう。
Step5:タイトル・ディスクリプション修正|クリック率を高める
記事の内容が改善されたら、次は検索結果に表示される「記事の顔」とも言えるタイトルとディスクリプションを見直します。
どんなに良い記事を書いても、検索結果でクリックされなければ読んでもらえません。
Step1の分析でCTRが低いと判断された場合や、記事の内容が大幅に変わった場合は、修正を検討しましょう。
- キーワードを含める:ターゲットキーワードを自然な形で、できれば前半に入れる。
- 具体性を持たせる:記事を読むことで何が得られるのか具体的に示す(例:「7ステップ」「初心者向け」)。
- 読者の興味を引く:数字を入れたり、メリットを強調したりして、クリックしたくなる工夫をする。
- 文字数:検索結果に表示される目安である30文字前後に収める。
検索1ページ目に入っている上位記事は、タイトルを改善してCTRを向上させましょう。
※CTR(Click Through Rate):記事のクリック率のこと
10位以内の記事が対象です。記事のCTRは、Google Search Consoleでチェックできます。
「検索パフォーマンス」→「検索結果」で、自分のサイトのCTRなどが閲覧可能です。上記は当ブログの事例ですが、こんな感じで表示されます。
さて、CTRは、どのくらいだといいのでしょうか?
例えば、2010年創業のデジタルマーケティング会社Smart Insightsが発表しているデータによると、2024年の平均CTRは以下のとおりです。
◼️2024年の平均CTR
出典:2024 comparison of Google organic clickthrough rates (SEO CTR) by ranking position
1位 :39.8%
2位 :18.7%
3位 : 10.2%
4位 : 7.2%
5位 : 5.1%
6位 : 4.4%
7位 : 3.0%
8位 : 2.1%
9位 : 1.6%
10位: 1.9%
上記の感じでして、自分の順位と比較してみてください。
CTRが低い記事は、タイトルを改善しましょう。
詳しくは、失敗しないブログ記事のタイトルの決め方【クリック率を上げる】で解説しています。
- キーワードを含める:関連キーワードも自然に盛り込む。
- 記事の要約とメリット:記事の内容を簡潔に伝え、読むメリットを示す。
- 文字数:検索結果に表示される目安である100文字程度に収める。
ディスクリプションは直接的なランキング要因ではありませんが、CTRに影響を与える重要な要素です。
詳しくは、メタディスクリプションとは?SEOに効く?書き方を例文付きで解説をご覧ください。
検索結果画面で実際に競合サイトのタイトルやディスクリプションと比較し、「自分がユーザーだったらこの記事をクリックしたくなるか?」という視点で魅力的なものを作成しましょう。
Step6:内部リンク最適化|関連性の高い記事へ繋ぐ
記事単体の改善だけでなく、サイト全体の構造を最適化するために、内部リンクも見直しましょう。
内部リンクを適切に設置することで、読者の回遊性を高め、サイト全体のSEO評価向上にも繋がります。

リライト時には、以下の2つの視点で内部リンクを最適化します。
- リライト記事から他の記事へ:記事内で関連する情報について触れている箇所で、さらに詳しく解説している別の記事へリンクを貼る。読者の疑問を深掘りする手助けになります。
- 他の記事からリライト記事へ:サイト内の関連性の高い他の記事から、今回リライトした記事へリンクを貼る。これにより、リライト記事へのSEO評価(リンクジュース)を集めることができます。
リンクを設置する際は、以下の点に注意しましょう。
- アンカーテキスト:リンクを設定するテキストは、「こちら」のような曖昧なものではなく、リンク先の記事内容が具体的にわかるキーワードを含んだものにする。(例:「ブログのリライト方法については、ブログ記事のリライト方法7ステップで詳しく解説しています」)
- 自然な流れ:文脈上、不自然にならない箇所に設置する。
- リンク切れチェック:設置したリンクや既存のリンクが切れていないか確認する。(WordPressプラグイン「Broken Link Checker」などが便利です)
適切な内部リンクは、読者をサイト内でスムーズに誘導し、満足度を高めるだけでなく、Googleがサイト構造を理解する手助けにもなります。
Step7:公開と効果測定|リライト結果を検証する
リライト作業が完了したら、記事を公開(更新)し、その後の効果を測定することが重要です。
リライトは「やって終わり」ではなく、その結果を分析し、次の改善に繋げるPDCAサイクルを回していく必要があります。
①:インデックス登録をリクエストする
記事を更新したら、サーチコンソールの「URL検査」機能を使って、Googleにインデックス登録をリクエストしましょう。
リライトした記事のURLを入力し、「インデックス登録をリクエスト」ボタンをクリックします。
これにより、Googleのクローラーに記事の変更を早く認識してもらい、再評価を促す効果が期待できます。
必須ではありませんが、特に大幅な修正を加えた場合や、早く効果を確認したい場合には有効な手段です。
②:順位変動やアクセス数を定期的にチェックする
リライト後、すぐに効果が出るとは限りません。最低でも1ヶ月、できれば3ヶ月程度は、検索順位の変動を注意深く観察しましょう。
Rank Trackerのような順位チェックツールや、サーチコンソールのデータを使って、ターゲットキーワードの順位推移を定期的に記録します。
同時に、Googleアナリティクスを使って、リライトした記事のアクセス数、ユーザーの滞在時間、離脱率、コンバージョン率などの変化も確認します。
リライト直後に一時的に順位が下がることもありますが、焦らず様子を見ることが大切です。
もし、一定期間が経過しても改善が見られない、あるいは悪化してしまった場合は、リライト内容に問題がなかったか再度分析し、さらなる改善策を検討しましょう。
この効果測定と改善の繰り返しこそが、ブログを成長させる鍵となります。
ブログをリライトするときの注意点4つ
最後に、リライト時の注意点を解説します。
注意点①:目的なきリライトは消耗するだけ
リライトには、目的を持ちましょう。
・上位表示する意味はあるか?
・何位を目標にしてリライトするか?
上記について、答えを出してから着手しないと、消耗します。
ちなみに、記事を書く段階で、キーワードを意識できないと厳しいです。
SEOキーワード選定のやり方を初心者向けに解説【おすすめツール】を読みつつ、キーワード選定する方法をおさえておきましょう。
注意点②:数回リライトして順位UPすることもある
リライトは1回では終わりません。
2,3回目で上位表示できる場合もあります。
みたいな感じですね。
リライト1回につき、順位がしっかりと上がっているか、確認しましょう。
注意点③:SEO外部対策にも目をむける
検索上位に法人メディアしかない場合、リライトでは対応できない可能性があります。
ドメインパワーが足りないため、上位を取れていない可能性があるからですね。
そのときは、SEOの外部対策が必要になります。
・有効な被リンクをもらう
・サイテーションを高める
上記の2点でサイト評価を高められると、上位も見えてきます。
他サイトから、リンクを貼ってもらうことですね。
有効な被リンクとは、同じジャンルで運営している権威性の高いサイトからリンクになります。
例えば、転職エージェントのレビュー記事が、転職エージェントの企業HPに掲載されるパターンは有効な被リンクです。
対策としては、下記の2点が考えられます。
①:紹介してもらいやすい切り口で記事を書く
②:SNSでシェアして記事の存在を認知してもらう
例えば、他の記事では書かれていない実体験、データを活用して記事を書くなどですね。
他の人から見たら、「自分で作るのが面倒で、引用で済ませたい内容」は被リンクを獲得しやすい傾向にあります。
SNSの活用はマストです。
僕もX(Twitter)運用を始めてから、被リンクをいただくことが増えました。(現在、フォロワー6万人ほど)
X(Twitter)でフォロワーを増やす方法は、以下の記事で詳しく解説しています。
>> Twitterのフォロワーを増やす方法9つ【おすすめツールも紹介】
自サイトへの言及、引用のことです。
論文や書籍の引用みたいな感じです。
例えば、SNSやブログで、誰かに、「Tsuzuki BlogはSEO対策に役立つのでおすすめ!」と言及されると、サイテーションが向上するはずです。
つまり、こちらもSNSの活用が重要となります。
※外部対策には限界がありますが、良質なコンテンツを作りつつ、SNSで発信していくのがベターだと思います。
注意点④:50位以下をリライトするときのコツ
50位圏外は、リライトには向いていません。
冒頭でもお話ししたように、0→1はリライトには不得手なのです。
では、50位圏外のキーワードで、上位表示を狙いたいときは、どうすればいいのか?
回答は、「新規記事+301リダイレクト」です。
※そもそも、SEOを意識して作っていなかったという場合、リダイレクトの必要はありません。キーワードを意識して新規記事を作ってしまいましょう。
同じターゲットキーワードに対して、新しい記事を作成します。
(URLも新しいものでOK)
301リダイレクト処理をします。
301リダイレクトは、SEOの評価を引き継いだまま、新しいURLにリダイレクトできます。
方法は単純でして、サーバーの「.htaccess」というファイルに、
redirect 301 転送元のURL 転送先のURL
を記入するだけでOKです。
ちょっと分かりにくいので、事例を出しますね。
転送元と転送先を下記に設定します。
▼ 301リダイレクトの転送元のURL
https://www.tsuzukiblog.org/twitter-follower/
▼ 301リダイレクトの転送先のURL
https://www.tsuzukiblog.org/twitter-followers/
上記の場合、301リダイレクトの書き方は、
redirect 301 /twitter-follower https://www.tsuzukiblog.org/twitter-followers
となります。
けっこう簡単ですよね?
301リダイレクトの詳しいやり方については、301リダイレクトする方法を解説にて解説してますので、チェックしてみてください。
ブログ記事のリライトに関するよくある質問

ここまでブログ記事のリライトについて詳しく解説してきましたが、まだいくつか疑問点が残っている方もいるかもしれません。
ここでは、リライトに関して初心者の方からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
リライトを進める上での参考にしてください。
Q. リライトの効果はいつ頃出ますか?
A. 一概には言えませんが、効果が出るまでには時間がかかることが多いです。
リライト効果が反映されるまでの期間は、記事内容、修正度合い、競合サイトの状況、Googleアルゴリズムの変動などによって異なります。
すぐに効果が出ることは稀で、目安としては最低でも1ヶ月、一般的には3ヶ月〜半年程度は様子を見る必要があると考えておきましょう。
Googleの公式な見解でも、SEO施策の効果が出るまでには4ヶ月から1年かかる場合があるとされています。
ただし、タイトルやディスクリプションの修正といった小規模リライトの場合は、数週間〜1ヶ月程度でクリック率の変化などの効果が見え始めることもあります。
いずれにしても、リライト後は焦らず、継続的に順位やアクセス数のデータをチェックしていくことが重要です。
Q. リライトと新規記事作成、どちらを優先すべき?
A. ブログの運営状況によって優先順位は変わります。
どちらか一方だけを行うのではなく、ブログのフェーズに合わせてバランスを取ることが大切です。
◼️ブログ初期(記事数が少ない段階)
新規記事作成を優先しましょう。まずはサイト全体のコンテンツ量を増やし、テーマ性を確立することが重要です。また、記事作成を通じてライティングやSEOの経験を積むことも大切です。
◼️ブログ中期(記事数が増え、データが蓄積されてきた段階)
リライトと新規記事作成を並行して進めるのがおすすめです。アクセスが集まり始めた記事や、あと一歩で上位表示できそうな記事(20位〜50位程度)のリライトに着手しつつ、まだカバーできていないキーワードで新規記事も追加していきましょう。
◼️ブログ後期(主要キーワードを網羅し、記事が充実した段階)
リライトの比重を高めます。既存記事の質をさらに向上させ、情報の鮮度を保ち、検索順位を維持・改善していくことに注力します。もちろん、新しい情報や切り口があれば新規記事作成も行います。
常にブログ全体の目標や、ご自身が使えるリソース(時間や労力)を考慮しながら、最適なバランスを見つけるようにしましょう。
Q. リライトの頻度はどのくらいが良いですか?
A. 「〇ヶ月に1回」のように、一律の頻度を決めるのは難しいです。記事の状態やジャンルによって異なります。
重要なのは頻度そのものではなく、「目的を持って」「データに基づいて」「適切なタイミングで」リライトを行うことです。
基本的な考え方としては、以下のようになります。
- 上位表示され安定している記事:頻繁なリライトは不要です。ただし、情報が古くなった場合は、速やかに最新情報へ更新しましょう。
- 順位が伸び悩んでいる記事(20位〜50位など):優先的にリライト対象とし、効果測定の結果を見ながら、必要であれば数ヶ月後に再度見直しを検討します(PDCAサイクル)。
- 順位が下降傾向にある記事:原因を分析し、早めにリライトに着手します。
ブログのジャンルによっても適切な頻度は変わってきます。
例えば、最新情報が出てくるニュース性の高いジャンルや、法律・制度に関するジャンルなどは、他ジャンルより頻繁な更新が必要になるはずです。
全ての記事を定期的に同じ頻度で見直すのは現実的ではありません。
サーチコンソールや順位チェックツールのデータを活用し、優先順位をつけて効率的にリライトを進めることが大切です。
まとめ:リライトでブログのSEOを爆上げしよう

本記事をまとめます。
- ある程度アクセスのある記事をリライトすべき
- 50位圏外は新規作成+301リダイレクト
- 6位〜50位はリライトしがいがある
- 5位以上はSEO外部対策が必要となる
- リライト直後は順位が下がるときがある
- 目的なきリライトはただ消耗するだけ
こんな感じでしょうか。
ぶっちゃけ、リライトできないなら、ブログで稼ぐのは難しいかもです。
リライト作業は泥くさいですが、分析と改善すべきことが明確なので、コツコツ取り組んでSEO順位をぶち上げましょう。
今回は以上です。