
ブログの記事をとにかく書き続けているけど、アクセスも収益も伸び悩んでいる…。
ブログのサイト設計が重要って聞くけど、具体的に何をどうすればいいのか分からない…。
こんなお悩みをブログ歴6年の僕が解消します。
・ブログのサイト設計とは?
・サイト設計のやり方5ステップ
・サイト設計におすすめのツール

この記事を書いている僕はブログ歴6年です。副業でブログを始めて1年で月100万円を達成し、現在はブログで生計を立てています。
ブログ運営において、サイト設計は家づくりでいう設計図と同じくらい重要です。
サイト設計してから記事を書くことで、読者の役に立ち、Googleからも評価され、マネタイズにもつながるブログを作ることができます。
サイト設計は、下記のようにマインドマップツールでまとめると分かりやすいです。

この記事を読めば、初めてサイト設計する方でも、上記のようなしっかりとした設計図を作れるようになりますよ。
ブログ歴6年で月380万円を達成した僕が、分かりやすく解説します。
ブログのサイト設計とは全体の骨組みを決めること

ブログのサイト設計とは、ブログ全体の骨組みを決めることです。
ブログにおけるサイト設計は、家を建てる前の設計図づくりと似ています。
設計図なしに家を建て始めると、使い勝手の悪い家になったり、途中で大きな手戻りが発生したりしますよね。
ブログも同じで、サイト設計をせずに記事を書き始めると、あとあと、「読者が回遊しにくい」「関連性の低い記事が散在する」といった問題が起こりやすいです。
サイト設計は、読者にとっても検索エンジンにとっても分かりやすいブログを作るための基礎工事なのです。
サイト設計の基本的な考え方
サイト設計の基本は、「ブログ全体の構造」と「記事同士の関連性」をしっかり計画することにあります。
個々の記事がどんなに高品質でも、それらがバラバラに存在していては、読者は必要な情報にたどり着けません。
例えば、[ブログの始め方]の記事を読んだ読者が、関わりの深い[WordPressテーマの選び方]の記事をすぐに見つけられるような構造が理想です。

このように、記事同士が自然な文脈で結びつき、読者をスムーズに導く流れを作ることが重要になります。
ブログにサイト設計が必要な3つの理由

どうして、ブログにサイト設計が必要なのでしょうか。
サイト設計が必要な3つの理由を具体的に解説します。
①:読者の悩みを解決するため
②:SEOに強いサイトを作るため
③:記事作成を効率化するため
①:読者の悩みをサイト全体で解決するため
1つ目の理由は、読者の悩みをサイト全体で解決するためです。
読者が何かを検索するとき、1つの記事だけですべての疑問が解決することは稀です。
例えば、「ブログ 始め方」で検索した読者は、サーバー契約やドメイン取得、記事の書き方など、関連する多くの情報を求めています。
サイト設計がしっかりしていれば、関連情報を適切な場所に配置し、読者をスムーズに案内できますよね。
イメージとしては入門書みたいなもので、初心者に必要な情報が全て詰まっているブログサイトを作っていきましょう。
②:Googleからの評価を高め、SEOに強くするため
2つ目の理由は、Googleからの評価を高め、SEOに強いブログを作るためです。
SEOとは、Googleなどの検索結果で上位表示を目指すための施策のことです。
サイト設計でブログ構造を整理しておくことで、Googleのクローラー(サイト情報を収集するロボット)がブログの内容を理解しやすくなります。
適切なカテゴリー分けをしたり、関連記事を内部リンクで繋いだりすることで、ブログの専門性や網羅性がGoogleに伝わります。
専門性や網羅性は、Googleがサイトを評価する上で重視するポイントです。
例えば、「中古車を安く買う方法」「中古車のメンテ方法」「中古車を買うメリット」などを書いているブログは、「中古車の専門性が高いサイト」として認知されます。
あなたのブログサイトの専門性や網羅性をGoogleに正しく伝えるために、サイト設計は非常に重要なのです。
SEOの仕組みについては、SEOの仕組みと検索上位を獲得するための5つの対策で詳しく解説しています。
③:ブログ運営の軸を定めて記事作成を効率化するため
3つ目の理由は、ブログ運営の軸が定まり、記事作成が効率化されるためです。
事前にサイト全体の設計図を描いておくことで、「次に何を書くべきか」が明確になります。
サイト設計段階で必要な記事を洗い出しておくことで、本当に読者が必要としている情報、ブログのゴールに必要な記事に集中して取り組めます。
結果として、ブログに不要な記事を書かなくて済んだり、必要な記事がないといったミスを防いだりすることができます。
サイト設計は、長期的なブログ運営をスムーズに進めるための羅針盤となるのです。
【初心者向け】ブログサイト設計のやり方5ステップ

ここからは、初心者の方でも迷わず進められるように、ブログサイト設計の具体的なやり方を5つのステップで解説します。
この手順通りに進めれば、成果につながるブログの土台をしっかりと築けます。
STEP1:ブログの目的とコンセプトを明確にする
STEP2:ブログのゴールを決める
STEP3:ブログに必要な記事を洗い出す
STEP4:洗い出した記事からキーワードを設定する
STEP5:トピッククラスターを作って内部リンク構造を設計する
STEP1:ブログの目的とコンセプトを明確にする
サイト設計の最初のステップは、ブログの目的とコンセプトを明確にすることです。
目的とコンセプトを明確にすることで、誰に対してどんな記事を用意すればいいか、ブログでカバーすべき範囲が明確になります。
具体的には、以下の3点を明確にしましょう。
- 誰に:あなたのブログは、どのような悩みを持つ人に向けたものですか?
- 何を伝え:読者に対して、どのような情報や解決策を提供しますか?
- どうなってほしいのか:ブログを読んだ読者に、最終的にどのような行動をとってほしい、あるいはどのような状態になってほしいですか?
この3点が明確になることで、ブログのコンセプトが決まります。
読者を絞るコツについては、ブログでペルソナを作る方法を解説【詳細設定は不要】で詳しく解説しているので、参考にしてください。
STEP2:ブログのゴールを決める
ブログの目的とコンセプトが決まったら、次はブログのゴールを設定します。
ブログで収益化を目指す場合、「最終的にどのような商品を読者に紹介し、申込につなげたいのか」というゴールを明確にすることが重要です。
ゴールが定まっていないと、どのような記事で読者を集め、どのように収益化につなげるかという道筋が見えません。
①:アフィリエイト広告の仕組みを理解する
ブログで収益を得る方法はいくつかありますが、代表的なものとしてアフィリエイト(成果報酬型広告)があります。
アフィリエイトは、企業の商品をあなたのブログで紹介し、その紹介を通じて商品に申込が入ると、報酬が得られる仕組みです。
まずはこのアフィリエイトの仕組みをしっかりと理解しましょう。
アフィリエイトの仕組みについては、【図解】アフィリエイトとは?仕組みを初心者向けにわかりやすく解説で詳しく説明していますので、ご覧ください。
②:ゴールとなる商品・サービスの選び方
アフィリエイトで紹介する商品やサービスは、何でも良いわけではありません。
選ぶ際は、STEP1で設定したブログの目的やコンセプト、そしてターゲット読者に本当に合っているかを慎重に考えましょう。
例えば、「副業ブログで月5万円を稼ぐ」というコンセプトのブログであれば、
- レンタルサーバー
- WordPressテーマ
- ブログ運営に役立つSEOツール
などが、読者のニーズと合致する商品・サービスの候補となります。
読者の抱える悩みを解決し、コンセプトから外れない商品を選ぶようにしましょう。
アフィリエイト案件を選ぶコツについては、売れやすいアフィリエイト案件の選び方3つ【注意点あり】で具体的に解説しています。
③:ゴール設定が次のステップにつながる
繰り返しになりますが、ブログのゴール、つまり「どの商品・サービスで収益化を目指すのか」を具体的に定めることは非常に大切です。
「私のブログは、一人暮らしの会社員に向けて、食材宅配サービスを紹介するサイトにする!」みたいに、決めておきましょう。
商品を決めないまま、見切り発車でブログ運営をスタートして、「どんな商品を紹介したらいいんですか?」と相談してくる人は本当に多いです。
誰に、何を売っていきたいのか、しっかり決めておきましょう!
STEP3:ブログに必要な記事を洗い出す
次は、ブログに必要な記事を具体的に洗い出すステップです。
ここでのポイントは、「STEP1で設定したターゲット読者を、STEP2で決めたゴール地点までスムーズに導くためには、どのような記事が必要か?」という視点で考えることです。
例えば、転職ジャンルのブログなら、「転職を成功させるコツ」「おすすめ転職サイト」「穏便に退職する方法」などの情報は必要ですよね。
こんな感じで、キーワードを意識しすぎず、読者にとって必要な情報を洗い出してみましょう。目安として、100以上は出したいところです。
読者がゴールにたどり着くまでの道のり、いわゆるカスタマージャーニーを考えると、必要な記事が見えやすくなります。
カスタマージャーニーとは、読者があなたのブログを知り、記事を読み進め、最終的にあなたが設定したゴールに至るまでのプロセスを段階分けして考えることです。
読者の行動や思考、感情の変化に沿って必要な情報を提供するための地図みたいなものですね。
例えば、「ブログで月1万円を稼げるようになる」というゴールを設定したブログの場合、以下のようなカスタマージャーニーと、各フェーズで読者が必要とする記事が考えられます。
- フェーズ1:ブログに興味を持つ・始める前
- 記事例:「ブログのメリット・デメリットとは?本当に稼げるの?」
- 記事例:「副業ブログはいくら稼げる?ブログ歴6年が解説します!」
- 記事例:「無料ブログとWordPressはどっちがいい?徹底比較」
- フェーズ2:ブログ開設・初期設定
- 記事例:「おすすめレンタルサーバー比較3選【初心者向け】」
- 記事例:「初心者向け!WordPressブログの始め方ステップ」
- 記事例:「WordPressインストール後に絶対やるべき初期設定10項目」
- フェーズ3:記事作成・集客の基本
- 記事例:「読まれるブログ記事の書き方【PREP法を活用】」
- 記事例:「SEOキーワード選定のやり方とおすすめツール」
- 記事例:「ブログのアクセス数を増やす基本的な方法5選」
- フェーズ4:収益化への挑戦
- 記事例:「Googleアドセンス審査に一発合格するコツとは?」
- 記事例:「初心者におすすめのアフィリエイトASP5選と登録方法」
- 記事例:「ブログで初収益を上げるための具体的な3ステップ」
上記はあくまで一例ですが、このように読者の状況に合わせて必要な情報を段階的に提供することで、読者は迷うことなくゴールへと進むことができます。
必要な記事を洗い出す際には、ラッコキーワードでサジェストキーワードを調べたり、競合サイトがどのような記事を公開しているかリサーチしたりするのも有効です。
競合サイトを見る際は、どのようなカテゴリー分けで、どんな切り口の記事があるか、どんな順番で記事を読ませようとしているかなどを分析しましょう。
思いつく限りの必要な記事テーマを、まずはリストアップしていくことが大切です。
STEP4:洗い出した記事からキーワードを設定する
STEP3でブログに必要な記事テーマを洗い出したら、次はそれぞれの記事テーマに具体的なキーワードを設定していくステップです。
このキーワード設定が、実際に読者があなたのブログ記事を見つけてくれるかどうかの大きな分かれ道になります。
最初に、よくある失敗例を2つ挙げておきます。
この失敗例を避けるだけで、ブログに必要なキーワードで記事を書けるようになるのでおすすめです。
よくある失敗として、最初からキーワードツールでサジェストキーワードを大量に抽出し、検索ボリュームだけを見て記事を書いていく方法があります。
しかし、このやり方だけでは読者が本当に求めている情報を見逃したり、ブログの収益化に必要な記事が抜け落ちたりする可能性があります。
なぜなら、お悩みキーワードや商標キーワードは、必ずしも大きなカテゴリー名や一般的な単語を含むとは限らないからです。
例えば、ブログジャンルで記事を書くとき、「エックスサーバー 評判」のような、商標キーワードが抜け漏れてしまうみたいな感じですね。
検索ボリュームが大きかったり収益性の高いキーワードは、競合が強く、初心者が上位表示を狙うのが難しい場合が多いです。
「勝てないから書かない」と決めてしまうと、結果として、重要なキーワードを避けてしまい、読者が必要とする記事がブログ内に存在しない、ということにもなりかねません。
競合が強かったとしても、読者に必要な記事は必ず組み込みましょう。
だからこそ、STEP3で洗い出した「読者が必要とする記事テーマ」を軸に、そのテーマで読者がどんな言葉で検索するだろうか?と考えることが重要です。
記事テーマから具体的なキーワードへ落とし込む作業は、初心者にとっては少し難しく感じるかもしれません。
例えば、STEP3で「ブログを始めるとこんないいことがある」という記事テーマを洗い出したとします。
この場合、読者は、[ブログ メリット][ブログ どんな良いことある][ブログ やる意味]といったキーワードで検索する可能性が高いです。
このように、記事テーマが表す読者の知りたいことを、検索窓に入力するであろう具体的な単語やフレーズに置き換えていくのです。
詳しいキーワード選定のやり方は、SEOキーワード選定のやり方を初心者向けに解説【おすすめツール】で解説しているので、こちらを参考にしてみてください。
洗い出した複数の記事テーマで、読者の検索意図が非常に近いものがあれば、それらは1つの記事にまとめることを検討しましょう。
なぜなら、カニバリゼーション(自分のブログ内の記事同士が同じキーワードで評価を奪い合ってしまうこと)を防げるからですね。
検索意図が似ているキーワードについては、実際にGoogle検索をしてみて、同じ記事が上位に来ていたら1本にまとめればOKです。
検索意図については、検索意図とは?調べ方、ブログやSEOに活かす方法を解説!を参考にしてください。
各記事にキーワードを設定できたら、次はそれらの記事を読者が情報を探しやすいように、適切なカテゴリーに分類し、サイト全体の構造を整理します。
カテゴリーは、ブログの道案内の看板のようなものです。
分かりやすく整理されていると、読者は迷わず目的の情報にたどり着けますし、Googleもブログ全体のテーマ性を理解しやすくなります。
STEP3で考えたカスタマージャーニーの各フェーズを、カテゴリーを考える際のヒントにするのもおすすめです。
例えば、「ブログの始め方」「記事の書き方」「ブログの収益化」といった大きな括りでカテゴリーを設定できます。
ただし、カテゴリーを細かく分けすぎると、かえって読者が混乱したり、1つのカテゴリー内の記事数が少なすぎたりするので注意が必要です。
STEP5:トピッククラスターを作って内部リンク構造を設計する
キーワードを設定し、記事をカテゴリーに分類したら、サイト設計の総仕上げとしてトピッククラスターモデルを意識して内部リンク構造を設計します。
ここが、サイト全体の使いやすさとSEO評価を大きく左右する重要なポイントです。
①:内部リンクの重要性とは?
まず、内部リンクの役割を理解しましょう。
内部リンクとは、あなたのブログ内の記事同士を繋ぐリンクのことです。
適切に内部リンクを設置することで、読者は関連情報をスムーズに見つけられるようになり、ブログ内をより深く回遊しやすくなります。
結果として、読者のブログ滞在時間がのび、満足度も高まります。Googleにとっても良いシグナルとなり、ブログ全体の評価向上に繋がるのです。
Googleのクローラーがサイトの構造を正確に把握する手助けとなり、各記事の内容や関連性を正しく評価してもらうためにも、内部リンクは不可欠です。
②:トピッククラスターモデルとは?
効果的な内部リンク構造を構築するために、僕が特におすすめしたいのがトピッククラスターモデルという考え方です。
トピッククラスターモデルは、主要なトピックについて、情報を整理し、読者と検索エンジンの両方に分かりやすく提示するためのサイト構造戦略の一つです。
具体的には、一つの中心的な記事である「ピラーページ」と、そのピラーページを補足し詳細を掘り下げる複数の「クラスターページ」を作成します。
例えるなら、ピラーページが木の太い「幹」で、そこから伸びるクラスターページが「枝葉」のような関係をイメージすると分かりやすいです。

図にすると上記のような感じですね。
③:ピラーページとクラスターページの作り方
トピッククラスターモデルを構成する「ピラーページ」と「クラスターページ」は、それぞれ役割が異なります。
◼️ピラーページ(幹)
大きめのトピック(例えば「ブログ 始め方」など)について、網羅的に解説する「まとめ記事」のような存在です。関連するクラスターページへ内部リンクを張り、ユーザーをより詳細な情報へと誘導できる作りにしましょう。百科事典の「〇〇という項目」の最初のページや、大学の教科書の目次と各章の導入部分のようなイメージです。
◼️クラスターページ(枝葉)
ピラーページで軽く触れた特定の小トピック(例えば、「ブログ 始め方」というピラーページに対して、「おすすめレンタルサーバー比較」「独自ドメインの決め方と取得手順」「WordPress初期設定の必須項目」など)を、それぞれ1記事として深く掘り下げて解説する個別記事です。各クラスターページからは、必ず対応するピラーページへリンクを戻すようにします。
例えば、ピラーページが「ブログの始め方」なら、クラスターページは下記のような感じになります。
ピラーページの構成案にクラスターの内容も含めますが、詳しくは書かず、クラスターページへリンクを張るようなイメージですね。
例)
ピラーページ:ブログの始め方
クラスターページ:ブログ とは
クラスターページ:ブログ メリット デメリット
クラスターページ:レンタルサーバー 比較
クラスターページ:WordPress ブログ 始め方
クラスターページ:WordPress 初期設定
ピラーページとクラスターページを内部リンクで繋ぐ構造を作ることで、特定のトピックに関する情報がブログ内で非常に整理されます。
これにより、ブログの専門性と網羅性が格段に高まり、読者は求める情報を効率的に、かつ深く知ることができます。
Googleも、そのトピックに関するあなたのブログの権威性を認識しやすくなるのです。
④:マインドマップで内部リンク構造を視覚化する
トピッククラスター構造や、内部リンクの設計を考える際には、マインドマップツール(マインドマイスターなど)を活用するのがおすすめです。
マインドマップとは、中心となるテーマから関連するアイデアや情報を放射状に繋げていく思考整理ツールです。
これを利用することで、ピラーページと多数のクラスターページの複雑な関連性や、作成すべき記事の抜け漏れなどを一目で把握しやすくなります。
例えば、「ブログアフィリエイトで稼ぐ方法」という大きなテーマをピラーページの内容とすると、マインドマップの中心にこのテーマを置きます。
今回は、無料でも使えるマインドマイスターを利用しました。

そこから、「アフィリエイトの基本(仕組み解説)」「ASPの選び方と登録手順」「高収益ジャンルの選定方法」「読まれる記事作成術」「効果的な集客戦略(SEO・SNS)」「収益化テクニック応用編」といったクラスターページの候補を枝分かれさせて書き出していきます。

さらに、各クラスターページから関連する細かなトピック(例えば、「記事作成術」から「キーワードリサーチ」「魅力的なタイトルの付け方」「本文構成のテンプレート」など)を派生させていくことも可能です。

このようにマインドマップを使ってブログ全体の記事構成とリンク構造を可視化することで、記事同士の最適なリンク経路が明確になり、論理的で分かりやすいサイト構造を設計できます。
最初は手書きのメモからでも良いので、ぜひ試してみてください。
上記と記事テーマが変わって申し訳ないのですが、サイト設計の完成図イメージとしては下記のような感じですね。

※あくまでイメージ例なので、そのまま使わないように注意してください。
サイト設計の最終段階で、この内部リンク構造までしっかりと計画し、実行することで、読者にとってもGoogleにとっても価値の高いブログの骨格が完成します。
サイト設計を行う上での重要なポイントと注意点

ここまでブログサイト設計の具体的なステップを解説してきました。
実際にサイト設計を進める上で、さらに意識しておきたい重要なポイントと、陥りがちな注意点があります。
これらを押さえておくことで、より効果的で失敗の少ないサイト設計が可能になります。
①:最初から完璧を目指さない
サイト設計を行う上で最も重要な心構えの一つは、最初から完璧を目指さないことです。
特にブログ初心者の場合、最初から100点満点のサイト設計をしようとすると、なかなか作業が進まなかったり、途中で挫折してしまったりする原因になります。
ブログ運営は、実際に記事を書き、読者の反応を見ながら改善を繰り返していくものです。
最初は「ブログの目的とコンセプト」「主要なカテゴリー」「おおまかな記事の関連性」といった骨子を固めることを優先しましょう。
細かい部分や記事の追加・修正は、ブログを運営していく中で徐々に見えてくるものです。
まずは行動を起こし、運営しながらサイト設計を育てていくという意識が大切です。
②:読者ファーストを常に意識する
2つ目のポイントは、常に読者ファーストを意識することです。
サイト設計は、SEO対策のためだけでなく、何よりもまず読者の利便性を高めるために行うものです。
「読者がこのブログに来て、どんな情報を求めているのか?」「その情報に迷わずスムーズにたどり着ける構造になっているか?」「カテゴリー名や記事タイトルは分かりやすいか?」といった点を常に自問自答しましょう。
どれだけSEO的に優れたサイト構造でも、読者が使いにくいと感じれば、ブログから離脱してしまいます。
専門用語を使いすぎず、初心者にも分かりやすい言葉を選ぶなど、読者の目線に立った設計を心がけることが、結果的にGoogleからの評価にも繋がります。
ブログは読者のためにある、という基本を忘れないようにしましょう。
③:定期的な見直しと改善を行う
最後のポイントは、サイト設計は一度作ったら終わりではなく、定期的な見直しと改善が必要であるということです。
ブログを運営していくと、新しい情報や書きたいテーマが出てきたり、読者のニーズが変化したりすることがあります。
Googleのアルゴリズムも常にアップデートされています。
数ヶ月に一度、あるいは大きなテーマ変更や記事追加があったタイミングで、サイト全体の構造やカテゴリー分け、内部リンクなどを見直す習慣をつけましょう。
Googleアナリティクスやサーチコンソールといったアクセス解析ツールを活用し、読者の行動データ)を分析することも、改善点を見つける上で非常に役立ちます。
常に現状を把握し、より良いブログにしていくための改善を続けることが、長期的に成果を出し続ける秘訣です。
サイト設計に役立つツール紹介

サイト設計は地道な作業も多いですが、便利なツールを活用することで、効率的に進めることができます。
ここでは、僕も実際に活用している、サイト設計に役立つツールをいくつかご紹介します。
無料で使えるものも多いので、ぜひ試してみてください。
①:キーワードリサーチツール
サイト設計のSTEP3やSTEP4で解説した記事の洗い出しやキーワード設定において、キーワードリサーチツールは非常に役立ちます。
これらのツールを使うことで、読者が実際にどのようなキーワードで検索しているのか、関連するキーワードには何があるのか、といった情報を効率的に収集できます。
具体的には、以下のようなツールがおすすめです。
- ラッコキーワード:無料で利用できる範囲が広く、サジェストキーワード(検索する際に入力候補として表示されるキーワード)、関連キーワード、月間検索数予測、さらには競合サイトの記事見出しなども調査できる多機能なツールです。初心者から上級者まで幅広く使えます。
- Googleキーワードプランナー:Googleが提供する公式ツールで、キーワードの検索ボリュームをより正確に把握したり、新しいキーワードのアイデアを得たりするのに役立ちます。利用にはGoogle広告のアカウントが必要ですが、無料で基本的な機能は使えます。
これらのツールを活用して、読者のニーズに合ったキーワードを見つけ出すことが、効果的なサイト設計の第一歩です。
ツールの具体的な使い方やキーワード選定の考え方については、SEOキーワード選定のやり方を初心者向けに解説【おすすめツール】でも詳しく解説しています。
②:競合分析ツール
ターゲットとするキーワードで上位表示されている競合サイトを分析することも、サイト設計において重要な情報収集手段です。
競合サイトがどのようなコンテンツで評価されているのか、どのようなキーワードで集客しているのかを知ることで、自分のブログの改善点や差別化ポイントが見えてきます。
競合分析に役立つツールとしては、以下のようなものがあります。
- ラッコキーワード:キーワードリサーチだけでなく、指定したURLのサイトがどのようなキーワードで検索上位に表示されているか(一部)、どのような見出し構成で記事を書いているかなどを簡易的に調査できます。
- Ahrefs(エイチレフス):世界的に有名な高機能SEO分析ツールです(有料)。競合サイトの被リンク状況、流入キーワード、上位表示コンテンツなどを詳細に分析できます。本格的にSEOに取り組むなら検討したいツールです。
- GetKeyword:国産のキーワード調査・競合分析ツールです。競合サイトの流入キーワードや想定流入数、関連キーワードなどを調査できます。無料プランでも一部機能を利用可能です。
これらのツールを使って、競合がどのような戦略で読者を集めているのかを把握し、自分のサイト設計に活かしましょう。
③:アクセス解析ツール
サイト設計は一度作ったら終わりではなく、公開後も継続的に分析し、改善していくことが重要です。そのために欠かせないのがアクセス解析ツールです。
これらのツールで読者の行動や検索エンジンからの評価を把握することで、サイト設計の改善点を見つけ出すことができます。
代表的なアクセス解析ツールは以下の2つです。どちらもGoogleが無料で提供しています。
- Googleアナリティクス:あなたのブログに「どのような人が」「どこから来て」「どのページを」「どれくらいの時間見ているか」といった、ユーザーの行動を詳細に分析できます。読者のニーズや興味関心を探る上で必須のツールです。設定方法はWordPressでグーグルアナリティクスを設定する方法【GA4対応】で解説しています。
- Googleサーチコンソール:あなたのブログが「Google検索でどのようなキーワードで表示されているか」「何回表示されて何回クリックされたか」「平均掲載順位はいくつか」といった、検索エンジン側からの評価やパフォーマンスを確認できます。また、サイトマップの送信や、Googleからの重要なお知らせ(ペナルティなど)もここで確認できます。設定方法はWordPressでGoogleサーチコンソールを設定する方法をご覧ください。
これらのツールから得られるデータを元に、読者の行動や検索エンジンの評価を分析し、サイト設計の改善に繋げましょう。
④:サイト設計図作成ツール
STEP5で解説したトピッククラスターモデルのような、ブログ全体の構造や記事同士の関連性を計画・視覚化する際には、サイト設計図を作成するためのツールが役立ちます。
頭の中だけで複雑なサイト構造を整理するのは難しいため、図や表にして書き出すことで、全体像を把握しやすくなります。
具体的には、以下のようなツールが便利です。
- マインドマップツール(MindMeister, XMindなど):中心となるテーマから放射状に関連情報を広げていくことで、トピッククラスターの全体像や記事間の関係性を直感的に把握できます。無料で使えるツールも多くあります。
- Excel / Googleスプレッドシート:表計算ソフトですが、記事リスト、キーワード、カテゴリー、ピラーページとクラスターページの対応などを一覧表で管理するのに便利です。進捗管理や複数人での共有もしやすいです。
自分に合ったツールを選び、サイトの設計図を具体的に描き出すことで、計画的なブログ運営が可能になります。
⑤:WordPressテーマ・プラグイン
WordPressでブログを運営する場合、適切なテーマやプラグインを選ぶことも、サイト設計の成果を最大限に引き出す上で重要です。
SEOに強く、ユーザビリティ(サイトの使いやすさ)の高いテーマを選ぶことで、読者にとっても検索エンジンにとっても評価されやすいブログの土台が作れます。
当ブログ「Tsuzuki Blog」では、長年AFFINGER6というテーマを使用しており、カスタマイズ性の高さとSEO機能の豊富さから収益化を目指すブロガーに人気です。
最近では、デザイン性と使いやすさで評価の高いSWELLも非常に人気があります。
- AFFINGER6:【特典付き】AFFINGER6を実際に使ってみた体験レビュー【デメリットも公開】で詳しくレビューしています。
- SWELL:SWELLの評判を徹底解説!買うべきWordPressテーマなの?で特徴を解説しています。
SEO対策を強化するプラグインや、最近注目されているLLMO(大規模言語モデル最適化:AIがサイト情報を理解しやすくするための対策のこと)に対応するためのプラグインなどもあります。
どのようなプラグインを導入すべきかは、WordPressおすすめプラグイン厳選!導入から注意点まで徹底解説を参考にしてください。
サイト設計と合わせて、これらの技術的な要素も考慮することで、ブログのポテンシャルを最大限に引き出すことができます。
まとめ:効果的なサイト設計で成果の出るブログを目指そう

今回は、初心者でも成果が出るブログサイト設計の具体的なやり方と重要なポイントについて、ステップごとに詳しく解説してきました。
サイト設計は、家を建てる際の設計図と同じように、読者にとって分かりやすく、かつGoogleからも評価されるブログを作るための非常に重要な土台です。
最初は難しく感じるかもしれませんが、本記事で紹介した以下の5つのステップに沿って進めていけば、必ずしっかりとしたサイト設計ができるようになります。
- ブログの目的とコンセプトを明確にする
- ブログのゴールを決める
- ブログに必要な記事を洗い出す
- 洗い出した記事からキーワードを設定する
- トピッククラスターを作って内部リンク構造を設計する
もちろん、最初から完璧なサイト設計をするのは難しいです。
大切なのは、読者ファーストの視点を忘れず、ブログを運営しながら定期的に見直しと改善を繰り返していくことです。
効果的なサイト設計は、あなたのブログが長期的に成長し、多くの読者に愛され、そして収益を生み出すための強力な基盤となります。
ぜひ、この記事を参考にして、成果の出るブログ作りを目指してください。
今回は以上です。